儲ければ良いというわけじゃないが、儲からんことには話にならない
2022年01月18日
若い頃は徳川家康って武将のことは嫌いでした。打算的功利的な感じがしたのです。でも自分が年齢を重ねてくると一定の理解を持つようになりました。今は嫌いではないです。嫌なところは嫌なままですけど良い点もあった人物だなって思うようになりました。先日岡山に行って旧友と久闊を叙したわけですが、ついでに大山康晴記念館にも立ち寄りました。大山康晴と言えばライバルとして思い浮かぶのは升田幸三のわけです。升田幸三は「新手一生」という言葉を残した通り常に革新的な手法に挑戦し続けた天才肌の棋士です。わたしは若い頃、大山康晴が嫌いで升田幸三が好きでした。大山康晴が言ったと言われる有名なセリフがあって、「新手は真似される。」確かにその通りです。新手を出すより違う物を磨けば新手を繰り出す人間に結局勝てるというわけです。
この勝てばいいのだという考え方が若い私は好きになれなかった。実際今でもそんな好きじゃないです。ただ理解は示すようになりました。つまり勝ち方にこだわるなどと粋がっていても大した結果が残せないでは本末転倒で負け惜しみにしかならないってことです。投資家でも「勝てばいいのだ」という考え方の人が多くいます。多数派でしょう。わたしも勝てば良いとは思いますけど、どうせ自分が要る分以上稼ぐ気はないわけですから、なにもそうまでして勝ちたいかって自分で思うような勝ち方はしたくないわけです。どうせゴールは決まっている。でも成功しているようでゴールを知らない投資家のほうが多い。そういう人は儲けたただけ成功と思ってどこまで儲けたいとなる。考え方だとしか言いようがないですが、投資とか商売とかで成功する人はそういう人が多いと思います。わたしみたいなタイプもいますが結果は不調です。自分が思うだけの結果を残せる人はかなり珍しいと思います。そこがわたしたる所以ってとこでしょうか。だからわたしの真似なんでするもんじゃないってことでしょうね。
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