車のサブスク<KINTO>で得する人損する人

2021年12月26日
0
自動車、購入インプレ




KINTOというのを聞いたことがあるでしょうか? 車のサブスクとテレビでも宣伝してます。手短に言うとトヨタがやっているカーリースです。月額いくらで車を借りるてメンテナンスも込みで税金も込みです。ただ今までのカーリースと違う点があります。

1、オプションとか仕様などまるで新車を自分で買うように設定できる自由度がかなりある。
2、任意保険も含まれているので等級という概念がなくなり誰が乗っても保険料が変わらない。
3、カーリースは1ヶ月の走行距離1000キロが基準とされることが多いがKINTOは1500キロ
4、タイヤまで含めて消耗品がすべてカバーされる、もちろん定期点検車検費用も込み

1についてはわたしが検討しているカローラクロスですとグレードが好きに選べて、さらに欲しいオプションは全部選べます。ディーラーオプションでも自分でそれだけ買ってディーラーで納車の時に取り付けてもらってもいいです。ドラレコやカーナビは自分で買ったほうが得になります。またグレード選択では必ず残価が設定されるので上のグレードが安く乗れます。カローラクロスだと四駆を選ぶと20万円車両価格が上がり迷いますが、KINTOなら月2000円アップで済みます。

2については免責5万円で自損事故まで車両保険の対象になりますが、等級という概念がないので事故を起こしても保険料が上がるとかがない。自分で入る車両保険込みの自動車保険だと自損事故までカバーするとかなり高額になります。特にわたしのように2年続けて車をぶつけられて、ぶつけられたと言っても10:0になってませんので保険を使って6等級も上がっていると軽く年間十数万円になりますが、KINTOなら支払額に含まれます。つまり保険の等級が低い人ほど有利になります。

3についてはこれで向く人向かない人が大きくわかれます。月1500キロと多めに設定されています。その1500キロで消耗品の交換や車のメンテナンス、さらに車両本体価格の減価償却が設定されているということです。したがって月に500キロとか700キロとかしか走らない人は不利になります。一方で1500キロ超えた場合走行距離に応じて追加料金を取られますが、車両の値下がり分ほどの追加料金にならないので、むしろ得になります。自分で買えば過走行の車は下取りで値段がつかなくなりますがKINTOなら値段が残るということです。月に2000キロ走るわたしの場合はかなり有利になります。

以上まとめますと、KINTOに合う人は車にこだわりがあって新車に乗りたくてその上ある程度車の仕様を選びたいという人でかつなんらかの理由で保険の等級が低い人でかつ月に1500キロ程度かそれ以上走る人ということになります。まさにわたしです。わたしの場合カローラクロスで計算すると5年間乗った場合の購入とKINTOの負担総額の差は100万円になりました。7年でも100万円でしたから5年か7年乗って乗り換えればいいです。3年で解約してもKINTOの方が有利でしたが3年だとまだ走行7万キロくらいで車を売却しても値段がつくので差は縮みます。5年乗ると12万キロですので車の値段がどんと落ちますからKINTOが俄然有利になります。

車の場合は不動産と違ってしょせん消耗品ですので買って自分のものにするメリットはあまりないわけです。どうせ一生は持てない。ということでわたしは次に車を買う場合はKINTOにします。ちなみにわたしの妻は月500キロ以下の走行で保険等級も高いので、その場合は自分で買って自分で保険に入ったほうが有利です。つまりKINTOは不利になります。KINTOというのはあまり普及していないそうです。月に1000キロ以下の人のほうがずっと多いので不利になるからだと思います。さらに若い人で保険が高い人は有利ですが若い人はそんなたくさん車に乗らないし車にこだわりがなければ中古を買ったほうが当然安く済みます。若い人向けのサービスで始めたらしいですが、実ははまるのはわたしのような人間で、かなり限られているということですね。
関連記事

Comments 0

There are no comments yet.

コメント投稿

更新順
同カテゴリ