(製造業なのに)やけに文系が出世する国
2021年12月22日
わたしは外資系製造メーカーに長く勤務していて、もちろん本社とか各国の現地法人との交流も多かったんですけど、会社の幹部というのは理系というかエンジニア出身がとにかく多い会社でした。もちろん文系がやる専門職もありました。法務とか財務。ただ会社が物作りのメーカーなら企業トップは理系がやるのが当然だって感じがありました。これはわたしがいた会社がたまたまそうだったというのではなくアメリカは基本大学でたくさん勉強した理系が製造業のトップになるのが普通じゃないかなって思います。実際アップルとかインテルとかマイクロソフトとか今のCEOはみんな理系のエンジニアです。一方で日本ではトヨタとかソニーとか日産でも文系の社長が代々多いんです。文系というのは法学部とか経済学部のことです。日本で代々エンジニアが社長をやる会社って非常に少ないと思います。わたしが知っているのはホンダくらい。
わたしは製造業なら理系というかエンジニアが社長をやるの自然だと思います。会社の根幹に関わる判断は理系が大きく関与する。一方で経済とか法律とかどうでもいいとは言わないけどやはり日本の製造業にやけに文系の社長が多いってのは気になります。歴史的には製造業の創業者って学歴は別として基本エンジニアです。つまり会社が創業時代で大きく伸びた時期というのはエンジニアが会社をリードして経営したわけです。それが会社の規模が大きくなるといつのまにかエンジニアじゃなくて文系が会社を牛耳るようになるわけです。まあ文系でも会社に入ってからすごく勉強してエンジニアと渡り合える人もいますから学歴だけでは決まらないと思いますけどであれば大学で理系の勉強をしておいたほうがよかったってことになりませんかね。法律知らないと経営できないってことないと思います。
最近だと日本を代表する経営者なんて言ってもみんな文系なんですよね。だからビジネスを作るより買ってしまえとか、物作り以外の部分でいろいろ工夫して会社を大きくして、それが悪いとは言わないけどそんなのばっかりというのはなんだかなーってわたしは思っています。日本が以前のような成長性を取り戻すことを夢見る人もとくに投資家には多いと思いますけど、そこで日本の経済のリーダー層と例えばアメリカの会社のリーダー層の出身と経歴の差というのはなんか関係しているような気がわたしはするんです。ところで株式投資をする上で社長のことはよく調べて理解したほうがいいんじゃないかなってわたしは思いますけど、なんか投資家が会社を評価する時に数字とかばっかり見て人を見ないって風潮もわたしは変だなって思っていて、それは10年以上前によく記事にしていました。また書こうかな?
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