準備と助走不足の第二の人生って人が多いと思います
2021年12月20日

本日付日経新聞社会面
日経新聞誌面ビューワーよりトリミング
記事の中身を読んでいただければわかる通りで大企業を早期退職して役者の道を選んだという記事で、この記事に夢を感じる同年代の方々も多くいるかもしれません。ただFIREの先輩である私からすると、追い込まれての決断であると言う点、従って周到な準備が退職前になされていなかった点、そして実際行動をおこした時期などすべて後手後手に思います。応援したい気分はありますけど、こういうのを真似というか参考にしてはいかんと思うのです。自分が会社でどういう評価を受けてこの後どうなるか?転職先があるのか?これは長年働いていればわかることです。早期退職を応募したものの転職活動をして初めて厳しさを知った。そこでふと思いついたように始めた俳優という仕事。完全に受け身ですね。
どうせやるならもっと若い時期に現役で俳優の学校に行くなり修行をすべきでしょう。そのためにお金の算段もやっておく。わたしの場合は講談の修行とか政治活動なんて、会社で働きながらやって道を模索していました。うまいタイミングで早期退職が出れば割り増しをもらえるだけお得なんでしょうが、わたしにとってはそこはもう計算ができていたので自己都合退職でプレミアムもなし。でもわたしにはタイミングが重要だった。別にひらめきで決めるのは否定しません。人生の大事というのはだいたいひらめきです。でもそこに至るプロセスがあってやはりいろいろ研究検討した中で、これだと思うひらめきか、なんか追い込まれて仕方なくやる閃きかじゃ、意味合いが違うと思うのです。
全体に同世代を見ていて感じるのは、準備不足の第二の人生、(リタイアライフ)という人が多いと思います。わたしは40代後半から周到に準備していろんな道を模索してそして結果児童養護施設をいう道を選んだけど、それも長い準備期間があったればのことと思います。それでも50歳で辞めるつもりが4年遅れて54歳になりました。ただ辞めるつもりになったのはずっと前です。考えてみればおかしな話で、それこそみなさん中学生くらいの時から将来に備えて勉強したり進学したりでそれで20年30年かけて、自分の人生を築くわけです。夢だってひょいと実現しないことくらい知ってるはずなんです。それなのに老後をあまり綿密に考えずにもたもたしているうちに準備不足助走不足で迷走するリタイア族もいれば、漠然と目標もなく金もなくリタイアして暇する人もいる。自分が若い頃やったようにせめて10年先のことまで考えていろいろ策を講ずるべきだとわたしは思います。
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