薩摩気質は意外と細やか?

2021年12月03日
0
旅を楽しむコツ

16384393450.jpeg
鹿児島空港着陸7分前に
機体が右に旋回すると左側の座席から桜島が一望できます
座席は左側がベスト
翼が邪魔しないようになるべく前で
16384385810.jpeg
鹿児島はいろんなところから桜島が望めでそれがアクセントになっています
16384443460.jpeg

鹿児島市ボランティアガイドを予約していたのですが、フライトが遅れて間に合わなくなりました。仕方ないので、まず「維新ふるさと館」で薩摩の歴史を勉強して、それから市内の主だったポイントを徒歩で回りました。西郷隆盛という人は今でも薩摩人にとても人気があるそうです。薩摩気質にシンクロする部分があるのでしょうか? でも西南戦争の動機など勉強するとどうにもわたしは賛同できません。でも意気に感じてその勢いに乗るのを美学とする土地柄なのかなと思われます。馬鹿なことをしてると思いながら、担がれてあげる。それが度量ということになる。違うんじゃないのってわたしは思います。まず自分の軸がちゃんとあること。そんなことを考えていると、案外ボランティアガイドを外して良かったのかもと言う気になりました。西郷さん礼賛を聞かされてもねえ、という気がしたのです。

16384385600.jpeg

16384385190.jpeg

ずっと歩き続けて最後に訪れたのが西郷隆盛終焉の地、ここで自害して果てたそうです。兵どもが夢のあとという風情でした。自害する前に西郷さんは言われたそうです。「もう、よか」もう十分だという意味です。ずっと歩き続けていろんなところを回ったからか、やけにその言葉が体に入ってきました。まあたっぷりと歩いた鹿児島市内でした。

16384384830.jpeg

16384384580.jpeg

鹿児島と言えば黒豚でしょうってことで地元の人気とんかつ店に開店と同時に行ってまいりました。まあおいしかったです。ロースカツを頼んだけど半分くらいはひれかつのようでした。見た目はゴツいが意外と上品。これも薩摩気質ですか? 豪快かつこまやか?「維新ふるさと館」で勉強したのには西郷さんは見かけによらずずいぶんと気遣いの人だったようです。このトンカツ店の店主も見ているとお客に食べ方のアドバイスを丁寧にしたりで、一見無骨な職人という風情なのに気さくによく話す。そこに薩摩気質を見たなんて、ちょっと大袈裟かしらん。なんにしても鹿児島に来てすぐになんかもっともらしい蘊蓄を垂れるなんてのはわたしの長所?ですね。普通はやらないでしょ。でもそれが本来の旅ってものです。詳しいことや深いことは旅人にはわからない。ただその人の人生に根ざす感慨が旅先の景色に反射してテキストになる。だからこその旅なんじゃないでしょうか? 
関連記事

Comments 0

There are no comments yet.

コメント投稿

更新順
同カテゴリ