寄付よりも大切なこと

2021年11月19日
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人生の考え方
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普通においしい前菜@気仙沼でしたが
カミさんは最近の他と比べると
いまいちだとか言ってました
最近贅沢になってきたかも

わたしは寄付というのは良いことだとは思っていますがそれほど素晴らしい行為とまでは思っていません。余裕がある人の自然な振る舞いだと思います。ただ隔靴掻痒の感があります。わたしは54歳で会社を辞めて児童養護施設に行きましたが、では仕事を辞めなくてその分稼いだ金で寄付でもしたほうが良かったのか?断じてノーです。わたしが施設で働くことで施設の子どもに積極的に関わりを持ちそして少なくとも何人の子どもの人生に影響を与えたという事実は寄付では残せません。お金よりも大切な自分の時間を投じた。寄付というのはそのお金がどう生かされるかは人任せです。わたしは児童養護施設にいた4年間で自腹で子どもたちにずいぶんとポケットマネーを使いました。4年間でいくらか?計算していませんが100万円以上だと思います。卒業祝いにポンとパソコンとか、その他いろいろやりました。そのお金は寄付の数倍の重みで生きたと思います。なにせ直接渡すんですから。児童養護施設にいる間、いろんな寄付の受け取りを目にしましたが、行政や施設の都合で好意はそのまま子どもには届きません。また子どもたちは寄付なんかいくらもらっても喜びません。会ったこともない金持ちから施しのお金を受けても感謝なんかしないのです。でもまあ寄付はしないよりはしたほうがいいとは思います。ただ自己満足とかあるいは厄払い意味も強いでしょう。

そんな自己満足の寄付ですが、わたしは毎年フォスタープランというあしながおじさんへの寄付を30年以上続けています。累計するとえっ、と思うくらいの金額になってます。その他ワンショットも寄付もしていますがわたしの場合は子ども関連の寄付が中心です。わたしが児童養護施設にいたときにやはりあしながおじさんがついていたのです。イギリス人でした。そのイギリス人に直接お礼を言う機会はありませんでしたが、代わりにわたしもあしながおじさんとして長年寄付を続けているわけです。わたしは自分の子どもにも一生フォスタープランを続けろ、そのお金は残すからと伝えています。もし余裕があるなら孫にもそれを継がさせよとも言っています。寄付というのはできればワンショットよりも継続が良いと思います。継続することでそこに支えたいという意思が込められるからです。寄付する人の心をどれだけこめられるかだと思っています。

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