投資における一貫性を意識していますか?
2021年09月27日
分散投資と言うと銘柄数が多くて銘柄数が少ないのが集中投資だ。分散の方が安全だ。集中は危険だ。こう簡単に決めてはいけません。個別株とかしているなら尚更です。分散と言いながらなにか買っている以上はそこに理由があるからお買いになる。でその理由であるなら、なぜそっちでなくこっちですか? 逆にこれだと言っていることと逆になりませんかね? なんて話になります。結局何をやりたいのかよくわからない。これはベテランに多いです。あまりにいろんな経験をしているので買い目が絞れなくなる。いろんな理屈を手あたり次第に持ち込む。それでは一本芯が通ったという投資にならない。フィロソフィーなきものに成功なしです。投資というのはAをやってもいいけど、AをやるならBはやらないってことがあります。じゃあCはどうだ?Dはどうだ? その選択肢ごとに重み付けも違ってくるわけです。
Aで始めたはずなのにいつしかBになるとかも多い。ファンダメンタルで買ってるのにテクニカルで売っちゃうなんてよくある話。一貫性というものを意識しないでその場その場で場当たり的にいろんな手法を紹介したり銘柄を紹介したりする人もいますけど、一個一個は間違ったことを言っていなくても、その組み合わせとか、使う場面タイミングでまったく違う結果になる。投資というのは手法や状況タイミングなどの無数の組み合わせから、何をその時々で選択するのかが一番大切なわけです。損キリとか利確とかナンピンとか多くの人がいろんな話をしますけど、全部使ってもおかしくないし、使わなくてもおかしくない。その人の持つフィロソフィーとその時々の状況で決まってくるわけで、何が正しいか間違っているかなんて議論は意味がありません。全部使いようなんです。
そして長い投資人生の中ではそのフィロソフィーそのものも変化していくわけです。常に大きな変化の波と小さな変化の波が組み合わさっていく感覚です。また折に触れて書きますが、一貫性と言っても目に見えないので話はややこしいわけです。一貫性がないのに自分じゃ一貫性があると言い張る、あるいは思い込む人もいる。まあ結局結果でしか正しさを証明できないのが投資の世界です。その結果も一過性でなく長いスパンで見ないといけない。読者から株ブロブの読み方について質問を受けましたが、言えることは株ブログなんてのは読むときは古いものから読んでいくんです。そうすると時代と状況の変化で言うことやることとの整合性がよく見えます。その時々で適当に書いているブログは最初から読むと変だなって思うものが必ず出てくる。もし参考にしたいってブログがあるなら最初から読むことをお勧めします。その人の一貫性が見えるかどうかです。
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