投資家としての英語力

2013年10月22日
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株式投資
あらなみさんのブログでは
投資について、いい話題が出ていて「一芸に秀でる」
これはどういう意味かと言うと
 
それだけに集中してのめりこみ究める
という内向き志向の意味以上のものが実は大切で
 
結局、秀でるとい言う以上他者との比較です
他者から抜きんでる
他者が及びもつかない、想像もつかない領域に
自分を持っていくと言うことです。
 
マーケティング用語で言えば
差別化です。
 
勝者と敗者が存在するゲームでは
勝者というのは、差別化の成功者なんです
敗者とは違うから勝つんです
 
だから、そこに自分のひとりよがりじゃない
自分を客観視する、自分がいる世界を客観視する
そして、自分の身をどこに置こうか考える
これがポジショニング
そして、そこから差別化
 
でも自分の度量というか間尺というものもある
合う合わないもある
自分の人生感とか信条とかもあるから
結局
自分がどの程度のものか
身の程はわきまえる必要がある
 
それが自分なり
ということになる。
わたしのブログのサブタイトルです。
 
ところで
投資と英語って関係あるかい?
なんて思われますか?
 
よく自称バリュー投資家が
企業を調べるとなんていうと
まあ、四季報を見て
それでちょいとましな人間だと損益計算書とか貸借対照表とか見て
それで企業を調べた気になっている人って多いように思うけど
わたしは経営学部の出身だけど
そんなの企業分析の基礎の基礎で、学生だってやってます
もちろん基礎だからちゃんとやっておく必要があるけど
基礎で終わらしては基礎が効いてこない
 
で例えばの話ですが
 
今、日本の株式上場の会社で
上流から下流まで日本国内ですべて完結している会社なんて
どれだけありますか?
知らないけど
わたしが専門としていた自動車、自動車部品業界ではゼロです
 
であれば、その企業のグローバルの活動を知るのに
英語が要る、というお話
 
自動車業界というのは
法規制に基づいて業界の進む方向が概ね決まると言えます
 
安全規制、燃費規制、環境規制に大別できる
(環境と燃費はリンクしているので環境でいいけど)
それを支えるのが、その実現のために必要な
新技術です。
 
環境規制だと牽引しているのは欧州だし
安全規制はアメリカの役割が大きい
 
アメリカには日本の国土交通省みたいな組織があって
そこで法令を作っている
法令ができる前に
公聴会みたいなものがあったり
業界とのやりとりがあったり
それが議事録で公開されている
もちろん英語です
これは日本では日本語訳されていないので
自分で原文を読む
法規制ができるころには、もうっくに業界は準備している
だから、法律になる何年も前から情報は把握しておく
それでその法規制にミートするために
それで新技術が必要
 
そこで特許申請を見る
特許を伴わない新技術はないと言っていい
これも製品化されるずっと以前に主要メーカーがこぞって特許を出す
この特許をヨーロッパとか米国で先に公開されることも多い
もちろん、特許だから公開されます
しばらく公開されてそれで異議あるなしを求めますので
それを英文で原文で読む
 
これは英語力だけでもだめで
読んで理解できる程度の
物理とか工学とか、電子とか、幅広い教養も求められるので
英語だけ上手でも実は何言ってるか全然わからない
 
もちろん、これは株式投資判断のほんの一部である
あくまでも基本的理解というレベル
 
だいたい情報や知識ばかりあってもそれで勝てるほど甘くない
ただそうやっている人間もいるというお話です。
 
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