問題を起こさなければいいのだという考えが問題を起こす

2021年08月19日
0
株式投資
16292907580.jpeg
同じように焼いていてもプロが焼くと美味い
でも実際同じじゃないのです

不正検査とかデータ偽装とかのニュースがよく流れるわけです。そのニュースを見て「長年それでやってきて問題なかったんだから、別にいいんじゃね?」 という考えをする人が世の中にはけっこういるわけです。もちろん技術とか品質保証をわかってない人です。わたしは自動車に使われるセンサーとか半導体部品とかの開発製造に長く関わってきましたけど、別に決められた通り検査しなくても問題起きないものばかりです。簡単に済まそうと思えばいくらでもできる。だからと言って、法令を無視したりお客との約束を勝手に破っていいのか?ということです。そういうことを平気でする会社は大きな問題を起こすを風土を持っているということです。検査の方法というのは、その部品だけでなくて、それに関係する多様多種類な部品と関わりあっています。どれかだけ勝手に変えると何をやってんだかわからくなっていくんです。結果技術の一貫性が失われる。検査方法を変えればいいのだとか簡単に言う人はシステム全体や他の部品への影響を考えていないのです。

日産だとNDSと言ってニッサンテクニカルスタンダード、ホンダだとHESと言ってホンダエンジニアリングスタンダード、自動車部品数万点いや数十万点、数百万点の管理基準を定めた、いわゆる「技術の憲法」があるのです。それ全社でサプライヤーも含めて守り抜くことで技術的な一貫性が保たれて効率的な開発が可能となり大きな不具合を避ける仕組みとして機能しているわけです。局面局面で勝手に変えるメリットより一貫性を失うデメリットの方が大きいのです。それをダマテンで勝手に変える。なぜダマテンだかわかりますか? 顧客に言ったら承認されないのです。だから黙って顧客を欺く。やってはいけないことなんです。わたしが勤めていた会社で社長と品質保証の責任者が結託して、いわゆる顧客と交わした図面と違うものをダマテンで納入しようとしていたのをわたしが阻止したことありました。社長は退任が近く道を誤りかけた。わたしにはそれを止める力があった。恨みは買いましたけど、会社のクレディビリティは保たれました。そういうことをする会社はその場は良くても結局顧客の信頼を失っていくのです。
関連記事
ハルトモ
Posted by ハルトモ
自由人ハルトモ。那須とさいたまを毎週往復するリゾート&リタイアライフ、そして旅、投資ネタもありのブログです。
自己紹介へ

Comments 0

There are no comments yet.

コメント投稿