わたしにとっての考えるということ 1-常識、既成概念
2013年10月15日
常識とか既成概念とかは先人の知恵ですので、わたしは使えるものは使いたいと思ってます。それでその常識がなぜそういう結論になったか、これを必ず手短でもおさらいして自分の言葉で話せるようにしておく。そうするとその常識はとりあえずですが一応自分のものとなります。
ところが説明がつかない常識も多い、なぜかそういう常識になったか?うまい説明の言葉が見つからないわけです。その理由はと言うと、わたしの理解が追いついていないという場合と、また常識が現実に追いついていないというケースと両方ありえますが、どっちかはすぐにわからないことも多い。これもまたそういう仕掛状態として、自分でこれだけ考えたんだという状態で持っておく。
もちろん、ちょっと見て、これはあかんという既成概念もありますよ。例えば狭い世界でそこでしか通用しないもの。こういうものでも、なぜこれがこの世界で常識として出来上がったか?これを自分なりに整理しておく。そうするとその狭い社会の理解が深まるのでこれはやっておいたほうが良い。
そんなこんなで、自分が出くわすところの既成概念とか常識は、すべて一旦自分の思考フィルターを通すわけです。
さて、何か物事を考えるとする。常識というのは考え方の公式のようなもんですから、使えば手早く思考が進む。「衣食足りて礼節を知る。」これを一から考えたり、本当にそう言えるか、考えだしたら時間がいくらあっても足りない。だからそこは自分の引き出しの中で、納得している常識はまあそのまま使ってもいいかな、てわけです。
でも暇な時でもいつでもいい、例えば音楽を聞きながらでも運動しながらでも、一度は、なぜ衣食足りて礼節を知るのだろうか?と自分なりに考えておいたほうが良い。それで納得しておく。納得できなければ自分の公式としては使えません。だからわたしはいつも何か考えてますよ。あの時あの人はこう言ったけど、どうしてだろう?何が彼をそう考えさせるようしたのだろうかとか、ここでこんなルールができた経緯はいったんどんなんだったんだろう? その時の状況はどうだったんだろう?とかね。
何かを考えるときに、大切なのは、自分で考えるということです。なぜ自分で考えないといけないかというと、これには明確な理由があって、それはほとんどの場合考えた結果を行動に移す必要があるからです。そもそも行動するために考えているわけです。
考えて何もしないなら、それはそれでいいのですが、行動という次のステップを考えると、これは自分できちんといちから考えたものでないと、難しい局面では機能しないなんてことが必ず起きる。修正できない。そして覚悟も違う。借り物と自分のものではほとんど別物ですよ。
自分で考えるときに、すでに自分のものにした常識は使っていいのですけど、そんなのは意識しない、すでに自分のものになっていますからね。なるべく思考は伸びやかに飛翔させたほうがいいので、世界で最初にこの問題に直面した人間はいったいどう考えてどう行動したか?てくらいの気持ちで、すっと考える。
と同時に、自分が納得できていない既成概念とか常識も、まるで自分のまわりを浮遊するかのように回ってますから、そこは見ておかないといけない。自分ひとりで生きているわけじゃなくて、他人とのコミュニケーションもありますし、時には自分がかかわらないといけない人が何を考えているを考える助けになりますから。そういう意味では常識は世の中のたくさんの人が受けいれてそう思っている(思い込んでいる)ものですから、これは気にする価値がある代物です。
ご注意いただきたいのは、常識、既成概念、それと他人のアドバイスとなんかもそうだけど、いったん自分の思考を通すのだけど、そこで自分のものになっていないものは、やらない、という、そういう凝り固まった考え方ではまたないのです。おもしろいな、と思ったら、すっとやってみる、そういうフットワークの軽さも大切です。聞くと見るとで大違い、見るとやるでも大違い。やって初めてわかることも多いし、ちょっとやったくらいで分かった気になってもいけないが、その段階の理解として、常に整理はしておく。
結局、どんなに考えても、そこから行動を起こして、結果が出ることで、その思考は洗礼を受けるわけで、必ず結果のフィードバックを思考に返さないといけません。その結果も自分のものは凄味があるし、他人にものなら、そこはきちんと一度自分の言葉で整理しておく。ここが甘いと、ただの理屈屋さん、お利口さんで終わっちゃう。
わたしにとっての
常識とか既成概念はこんなところです。
ところで、究極の思考ってなんだろうって思いますか?
わたしは「読後感」だと思っているんですよ。
次回かその次か、近々書きましょう。
だからこれが1
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