先日強羅花壇のお米が揃っていないという話を話の本筋とは違うところで触れたのですが、どうも誤解を与えたかもしれません。まるで強羅花壇が粒がバラバラの米を混ぜて提供していると受け取る人もいたようなのです。強羅花壇は超高級宿ですからそんなことしません。(ハルトモが食べる米がまともなはずはないと思う悪意の人もいる。)ちなみに写真が当日強羅花壇で提供されたご飯です。(ベトナムさん撮影)確かによく見ると割れているものが混ざっています。強羅花壇の説明では洗米が強すぎて割れが多めになったということでした。当然混ぜるなんてことはしていません。ただ猫次郎さんとか他のけっこうなグルメでも気にしてなかったレベルなんで誰が見ても酷いという話ではないと思います。ベトナムさんはお米にこだわりがあったということかと思います。
とわたしは思いましたが、どうせ暇人なんで良い機会だからお米のプロに聞いてみようと思い立ちました。近所に代々のこだわりのお米屋さんがあるのです。突撃取材ですが、行ったら気持ちよく応対してくれました。まず上の写真の高精細のものを店主に見せてどう思うかという質問です。
私「でどうですか?このお米は?」
米「どうですかと言われて米屋の視点で見ると確かに割れが多いかなとは思いますが、、パッと見て食べるときに気にする人はまずいないと思います。よほどお米にこだわりがある人なんじゃないですか?それでどこで割れたのかな?」
私「洗米の過程だそうです」
米「では洗米が強かったか、あるいは研いで長く置いておくと割れやすくなります。」
私「ほー、そうなんですか? それで割れていると味はどうなりますか?」
米「これは食べてみないとわかりません。割れが多いから不味いということはないです。」
私「じゃあ味に関係ないんですか?」
米「割れているとベタつきやすい傾向はありますがやはり炊き方で美味しくも美味しくなくもなります。お米は食材ですから見た目じゃなくて食べてどうかなんです。」
私「高級宿のお米という視点で見るとどうでしょうか?」
米「あまり関係ないと思います。高級宿でも高級料亭でも無理に割れを取り除こうとしないところも多いです。お米にこだわりがあるお店ならやるでしょうけど。ちなみに自家精米だったら割れはまず入るでしょう。うちは米屋としてこだわりがあるのでふるいにかけてます。」
私「とても勉強になりました。ありがとうございます。」
米「お米って難しいですよ。野菜とか魚よりも難しい。気にする人はほとんどいませんけど。」
こんな会話でした。だいたい最初に思った通りでした。ちなみに我が家の場合は親戚に農家がいますのでその農家から届けられたものをコイン精米で精米して食べています。もう25年その米しか家では食べたことがないです。普段気にしていないことですけど、こうやってこだわりを持つ人もいる。あるいはこだわりのない人もいる。でも食べて美味しいのが基本なんですね。ちなみに強羅花壇のこのお米は美味しかったのか? よく覚えていません。飲んで食べての最後ですしね。美味しいと思い込むってのも案外大切かもしれません。食レポとかたくさん出てますけど細かいところばかり気にしてケチをつけるつもりで食べるもんではないでしょう。
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