なぜライバル企業との比較をきちんとやらないのか?

2021年06月27日
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株式投資

経営者は常に厳しい競争に勝ち抜くのを使命として働いているわけです。ですから業界全体の動向と同時にライバル企業の動きに目を光らせるわけです。いくら自社が良い仕事をしているつもりでもライバル企業がもっと良い仕事をすれば負けてしまう。つまり良い仕事じゃなかったということになる。逆にライバル企業が弱いところをうまくつけば自社がそれほど強くなくても勝てる。自社の行動は常にライバル企業との相対的な関係で決まっていくわけです。ところが投資家としてこの視点がとんと薄い人たちは会社四季報で企業をピックアップしていくつかの経営数値とか過去の業績を見て、ああこれは良い会社だと株を買ってしまう。その会社の競争相手とかろくに調べない。これがいわゆる経営者目線のない投資家だということです。


例えば成長性が高いとか収益性が高いとか安全性が高いとか、単にその企業の数字だけを切り出してたとえば利益率はいくつ以上に成長性はこれ以上にとか自分で勝手にガイドラインをつけて投資先を決める人もいます。違う業界の企業を並べてそんな評価するのは投資家だけでしょう。わたしはまったく意味がないとまでは言いませんが大切なことが抜けていると思います。その会社に本当に競争力があるのかないのかという視点です。競争力は経営の命と言ってもいいのに、株主が気にする経営数値にありません。簡単に数値化できないのです。

経営者はまさに競争力を高めるのが仕事と言っていいんです。そこを見ないとわたしには投資判断はできないと思うのですけど、、とんと気にしていない人が多い。株の本ばかり読んで、経営とマーケティングには無頓着、企業とは何かをわかっていないのではないでしょうか。それで勝てるならどうぞご自由にですが、実際欲しいだけ勝てる人はそんないない。一方で株の本なんか一冊も読んでないのに経営とマーケティングとそして技術に詳しいわたしは20年以上負け知らずで欲しい分だけは稼げているわけです。株式投資は企業に投資をするんですから、株の勉強より企業の勉強だとわたしは最初から誰にも教わらずにそう思いました。株式会社の成り立ちを考えれば当たり前のことなんですけどね。


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