資金管理にはDynamicとStaticがあるんじゃないかと
2021年05月21日

理想的な資金管理というのはDynamic(動的)だとわたしは思っています。常に変化し続けるってことです。例えば現金比率は0%から100%までリニアに変化させる。ポートフォリオの組み合わせも臨機応変に変化させる。株と株以外の構成も変化する。変化させる根拠は多様です。自分の都合もあれば市場の都合もあるし、自分と市場の関係性も絡んでくる。別に難しい話じゃないです。前は通用した戦法が今は通用せんから止めるべえとか、今はもうあくせく増やさんでもいいから固く行こうとか、ここは千歳一隅のチャンスだぜとか、常に自分の立ち位置を確認しながら弾力的に資金管理をしましょうということです。それができる人は、建て玉比率はどれくらいにすべきでしょうとか、わたしのポートフォリオはどうでしょう?とかいう間抜けな質問はしなくなります。その人の全要素と姿勢を表すのが資金管理のわけですから、ある数字だけ取り出してもなんとも言えません。ただ高いねとか低いねで終わりです。dynamicと言っても踊るように変化させるとは限りません。人生の中で大波もあればさざなみもあるわけです。
この動的な資金管理を意識すると反省の質も変わってくると思うのです。多くの個人投資家は損失から学ばうとします。損したけど今回はいい勉強になったとかよく聞きますが、そんなこと言う人は似たような失敗を繰り返すのです。逆に多くの人がチャンスをものにできたら大きく資産を増やせたのにって反省はあまりしません。そこそこ利益が出たからよしとすべし、欲をかいても仕方ないってなもんです。実は問題はそこにある。多くの個人投資家が勝ちきれないのは損を抑えれられなかったからじゃなくて、チャンスを生かせないからだとわたしは思っています。チャンスにあわせて自らの体勢を変化させる意識がないのです。
分散投資とか集中投資の比較の話も同様です。どっちが良いとか悪いじゃないのです。内外の状況に合わせて変化して当たり前のわけです。そう考えると安易に分散投資が集中投資がと人に勧められるわけがない。もちろん一般論ではなんとでも言えますから、読む方が注意すべしということです。わたしがネットとかで人に株のアドバイスをすることに非常に慎重な立場だということは読者ならご存知だとは思いますが、このような理由です。大金持ちの分散投資をのしあがりたいと目論む貧乏人が小銭を散らして真似する意味はないし、逆に十分資産があって稼ぐ必要もないのに一発勝負を仕掛ける意味もない。この人は信用取引までやって大きく儲ける体勢にある人なのかどうか?相手のことをそれこそ身内レベルに詳しく知っていない限り人に株を教えるなんてできっこないのです。
その上でですが、仮にアドバイスしてもそれがその人にFITするかどうか? それもわからないのです。人それぞれで人生観も価値観も違うからです。わたしは株式投資は幸せになる道具だと書いています。幸せがひとそれぞれである以上、幸福論まで踏み込んでのその人がどんな投資スタイルであるべしなどと軽々に言えるわけがないのです。いろいろ書いてきましたけど、わたしは投資の本をただの一冊も読んでいません。でもいろんなブログとかネットの情報を読んでいるとわたしと同じようなことを書いている人は非常に少ないし、それと仮に書いている人でもわたしのようにあからさまに書かないのでほとんどの人が読んでもわからないって気がしてます。そういう意味でわたしのブログに代わりはないわけですが、時々的外れな批判を受けることがあります。ハルトモの言っていることは意味不明だとか、ぐちゃぐちゃわけがわからんとか、仮に意味というのが大切だとすれば、それはあなたが自分で考えればいいってことです。人それぞれなんですから。十分ヒントは出てませんか? わたしは知りませんよ、人の人生なんて。
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