組織で不正を暴いた人間はどうなるか?

2013年09月24日
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日々の雑感ーリタイアライフ
半沢直樹の最終回を録画で見た
常務の不正は見事暴いた形にはなったが
多くの視聴者は納得のいかぬ結論だと思う
なんでそうなったかと言うとまあ続編を作るためだが
 
わたしがよく見るブログで
そこから引用されて興味深い分析があった
サラリーマンとして見るこの結末は頭取の自己保身であるという分析だ
わたしもその通りだと感じた
 
そこで
友人のいまさんのことを思いだした
今さんは国土交通省の役人であるが
10年ほど前にある同僚の金銭的な不正を暴いた
同僚と言ってもいまさんが全体を管理するポジションであったので
彼が不正を発見して、それを公にして、不正をした職員には返金させたわけだ
 
その結果どうなったかというと
その不正をした人間は出世の道を閉ざされたが
暴いたいまさんも同じく出世の道を閉ざされ閑職に回された
管理責任を押し付けられたのだ
組織ではそういう不正は公にしないという不文律がある
公になれば誰かが管理責任を取らねばならないからだ
だがいまさんは正義感で暴いてしまった
そこで組織の和を乱すと、いまさんが血祭りにあがったわけだ
まあ、国家公務員なんでそれほどひどい処遇でもないが
人事的には干されてしまった
 
わたしも似たような経験がある
かつての職場でのことだが
社長と製造部長がタッグを組んで
在庫処理の目的で顧客に約束違反の仕様のものをだまてんで納入しようとした
それを事前に発見したわたしは
顧客に対する重大な背信行為だと
大声で社長を恫喝するまでして全力で止めさせた
この件で誰も処分されなかったが
社長はその後ずっとわたしを恨みことあるごとに報復を行うようになった
社長と言っても現地法人の社長でなんでも決められるわけではないし
わたしも強大なパワーを持っていたので、そんな簡単に報復はされなかったが
わたしが社長にならない理由のひとつにはなった
(ほかにもいろいろあったがね 笑)
 
こんなこともあった
わたしの部下の部下であっくんという人間がいた
その、あっくんは金への執着が凄く
交通費や接待費のちょろまかしが日常的であった
そのあっくんの手口のひとつは
 
あるお客に行くのに電車で片道400円で往復800円だ
ところがそれを自家用車で行ったことにして
それも使う必要もない高速道路に乗ってすごい遠回りしたことにして
それでいろいろ日当をつけたりして800円を8000円にしてしまうのだ
それを月に10回以上やる
一年以上続けてごまかした金額は100万円を軽く超えていた
 
それをわたしの部下が発見して、わたしに報告してきた
わたしは上司のいわちゃんにそれをすぐさま報告すると
いわちゃんの指示は、「握りつぶせ」だった
一年以上も前からそれだけの金額をちょろまかしていたことが公になれば
当然管理責任を問われる、お前もただじゃすまないぞ、と上司から言われた
もちろんわたしの上司だってなにかあるかもしれない
だが、わたしはそれを社長に報告した
そしたら結局社長も処分はせずにうやむやにしてしまった
あっくんは本当なら軽く懲戒免職であったがお咎めなし
そして、驚くべきことに
わたしはあっくんからパワハラの告発を受け
それに社長が乗って、わたしを処分しようとしてきたのだ
もちろんパワハラなんて事実無根であるが
わたしを葬りたい人間からすれば事実かどうかなどどうでもよく
理由がつけばいいのだ
その時は人事部長がわたしを助けてくれて
わたしはからくも生き残ったが、わたしが処分される流れが一時あった
いわちゃんは、俺の言ったとおりだろう、と言っていた
 
以上いくつか例を挙げたが
結局不正など暴いてもサラリーマンが得することなどないわけだ
わたしもそれはわかっていたが
わたしは自分の考えで報復なりされても構わないと思ってやった
別に辞めてしまえばいいのだ
会社にしがみつくより自分の生き様のほうがずっと大切だ
そこを曲げてまで会社にいたいとは思わなかった
まあ経済的余裕のなせるわざと言えなくもないが
 
さて半沢直樹だ
大和田常務のおおがかりな不正を暴いた半沢
でも、それが外部に公になればどうなる?
上司である頭取の責任は免れない
自分が頭取でいてその職を全うしようとすれば公になどできないのだ
半沢君がやったことを喜ぶ人間は実は銀行にはいないのだ
頭取だって迷惑というのが本音かな
 
でも続編でこの物語をリアルにしようとすれば
頭取は無事じゃすまない
取締役会の場であれだけの騒ぎをすれば、必ず情報は洩れる
洩れたら、必ず内部告発する人間が現れる
 
これはなかなかいい筋書きじゃないか?
続編が楽しみだ
 
 
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