金目鯛はお魚界のテンバガー

2021年04月26日
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私的グルメ
スクリーンショット 2021-04-26 9.17.30
下田漁協のHPより

記事を書いたら食通の友人からメールが来て、たぶんキンメじゃないぞーって教えられました。料理してそれだけ出されると気にしなかったけど確かに色も目も違う。ちなみに生だと色で完全にわかります。それで記事を訂正したんですけど、背景にわたしはキンメは高級魚だと思っていなかったというのがあります。だってわたしが子供の頃、清水とかでは普通の鯛が食えないから金目鯛でした。地場の魚屋の店先で大衆魚にならんでごろんと安く売ってた。値段なんて覚えてないけど雑魚と変わらない値段だったと思います。伊豆に行っても民宿とか大衆食堂で煮付けを出してましたね。だから聞いた記憶でついキンメって書いちゃった。高いって知ってたらもっとよく見ると思います。それにしても今は大出世。あんなものいつからなんで高級魚になったんでしょう。

調べると全国的には市場価値がないのを静岡の伊豆で商業的に売り出したらしいですね。もとは地元でしか食べない地魚。それで値段もつくようになって漁獲量も増えた。ところが漁獲量が減って値段が跳ね上がった。それでいまや高級魚なんですって。最近のことなんですね。ちなみに煮付けはいいけど刺身は美味いとも思わなかったけど、今食べてる人は高いから美味しいと思うのかしら? 人間の味覚なんていい加減なものかもしれませんね。子供の頃の記憶があるからわたしは高い金だして試してみる気はしませんけど。ちなみに煮付けはカサゴが美味しいと思いますけど、あれは子どもでも釣ってました。

釜山でアワビを食べるとさざえと同じ値段で驚いた記憶があります。日本と韓国と近いのに、値段が数倍違う。味は同じなのに。金目鯛だって50年前と味は同じかきっと昔の方が地場だけに美味しかったかもしれない。ただ高い値札がつくとそこで商売が生まれて、高いから美味いとありがたく食べる人も増える。わたしの田舎で有名な食材にしらすというのがあります。釜茹でしらすが多いけど生が美味しい。わたしが子供の頃は生しらすは田舎でしか食べられなかった。清水でも魚屋で午前中だけ。悪くなるのか売り切れるのか知らないけど、帰郷するといつも食べてました。ところが今はどこでもありますよね。物流と言うより、きっと知られたってことなんじゃないかしら?あるいは売り出したとか。しらすの歴史も調べてみようかな?高い店に行って美味いものを食べるのもいいけど、やはり自分で美味しいと思うものを食べるのが幸せだと思います。わたしなんか貧乏あがりだからあまり高いと楽しめないってのがあるんです。でもまあまあのものは食べてるほうでしょう。
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