原油ETF1699というのはどういう商品か?

2021年03月06日
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株式投資

1699というのは原油ETFと呼ばれる商品ですけど、株みたいにみんなが買えば上がってみんなが売れば下がるというものじゃなさそうです。毎日の取引を見ていると売り買いが交錯するので需給で価格が決まっているように見えたりしますけどそれだけでは原油価格に連動しませんからそこに仕組みがあります。実際はファンドそのものは集めたお金で原油の先物を持っているわけです。原油の先物を持っていて、それで毎月買い替えを行っています。(これをロールオーバーと言います)原油の現物は引き取れないからです。つまり来月期限の先物を売って3ヶ月後の先物に買い替えるとかするわけです。どれを売ってどれを買うかはファンドが裁量しています。(期限ごと組み合わせていて中身がけっこう変わります)先物は先物で値動きしますけど普通の状態だと原油先物は期限が先のもののほうが値段が高いです。(この状態をコンタンゴと言います)だから例えば50ドルで売って52ドルで買い直すしかない。つまり買う量が減る。そうするとロールオーバーの度に毎月1699はそのぶん下がります。ただ原油の値動きがあるし為替の影響も受けますのでそっちの影響も大きいのででわかりづらい。また確かに需給で1699は上下しますが、その時にマーケットメーカーというものがいます。1699そのものが割高であれば売り割安であれば買い、違う原油関連の商品を売買することで利鞘を稼ぐというマーケットメイクをするわけです。こうやっていろんな要素で価格が影響をうけて連続しているのが1699という商品。これが正確かどうかは断言できませんが、野村の目論見書とかレポートを読むとわたしにはそう理解できますし、原油に詳しそうな人が書いているネット記事でもそう理解できます。本当に詳しい人がいたら以上の解説を読んで訂正して欲しいです。

1699の特性をまとめると
1、1699の需給だけで価格が決まるわけではない
2、原油の価格に連動するようでいてかなり乖離もする
3、毎月価格がロールオーバーで減っていく部分がある

わたしは1699を持っていません。買ったこともないですが、自分のカバーしている分野と関連性がありますのでウォッチしています。買っている人はどれくらい理解して買っているのか? 少なくともわたしの知人はまったくわかってないです。もしも需給で買うとしたら? 月度のうちに清算ってことでしょうか?このあたりはまったくわからないです。一応自分が理解しているつもりのことを自分の言葉で書いてみました。

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