なぜマーケティングのスキルが株式投資に有用なのか?

2021年02月16日
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株式投資
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滑走28日目
今年はよく雪が降ります。今日もゲレンデは雪

マーケティング理論と言えば、フィリップ・コトラーとかマイケル・ポーターとかチャン・キムが知られています。競争戦略のマイケル・ポーターがかつてはマーケティグの王道でMBAの教科書と言われていたそうです。1980年代から1990年代くらいまでは特に欧米系の企業は競争戦略一色だった記憶があります。マイケル・ポータは競争戦略と言われていていかにライバル企業に打ち勝つかという視点が中心です。市場が無条件に成長している時にはライバルを打ち負かせば勝利者になれたわけです。ただ市場が成熟化して成長率が鈍化してくると今度はいわゆる付加価値創造型の企業が成功を収めるようになります。フェイスブックは誰かの市場を奪って成長したわけではありません。顧客に新しいバリューを提供することでまったく新しい市場を作り出した。つまり競合を強く意識しないマーケティングです。

このようにマーケティングというのは企業のあり方の根幹に関わるものです。企業は複数のマーケティング理論を駆使して実際の企業活動をしています。いわゆる企業の参謀本部的な存在です。例えばアメフトを観戦する時に、アメフトのルールと作戦に通じていればより観戦を楽しめると同時に良いプレー悪いプレーの見分けもつくようになります。このチームはいけるぞとか、このチームはこれはあかんぞとかわかるようになる。これがまさに企業活動をより理解するためにマーケティングのスキルがあれば有用だという意味です。マーケッティングのスキルを身につけるということは経営者の視点を身につけるということです。経営者の立場から企業活動を評価できるようになれば投資家としてのあり方は変わってきます。自分の会社(株主)をこの経営者に任せておいて良いのか、危ないのか? その判断の根拠になる。実際は経営者を首には一個人はできませんので、そういう会社の株は持たない。逆に任せて置けると信頼できる経営者には託す趣旨でホールドする。これらが全てはないですけど、マーケティングという視点で企業を見る意味だということです。

まあ誰も勘違いしないと思いますが、マーケティング理論で株が儲かるわけではありません。経済学の理論で株が儲からないのと一緒です。もしそうなら学者はみんな大金持ちになってしまいますが、実際そうはなっていないわけです。もちろん意味がないというのではなく企業を知る一助にはなるということだと思います。投資家にはいろんなスタイルがありますけど、いわゆる企業を見るという視点の投資家にとってはマーケティングは有用だということかと思います。わたしの経験で言えるのは仕事でマーケティングに触れる機会がある人は投資活動においては有利じゃないかなと思います。
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