不動産を貸した時に減価償却をしないほうが得な場合もある

2021年02月17日
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家のこと不動産投資のこと
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時折荒天でこんなことに
数十年そこにあったのにあっけない

自分が所有する不動産を賃貸に出す場合に、なるだけ納税額を減らしたいので普通は建物の減価償却をコストとして計上します。マンションですと60年とか。建物の費用と60年までの残存期間と取得金額で割って費用計上すればその分確かに税金は下がります。ただもし売却するとして、その時に売却益がでるようであれば今まで減価償却した分を利益として計上しないといけないのです。意味がわかりますでしょうか? 土地+建物を2000万円で買ったとします。そのうち建物が1000万円だったとします。これは固定資産税の評価とかで決まっていますんで勝手に変えられません。その仮に築20年であれば60年の償却期限から引いた20年を引いた40年で割ります。年間25万円です。その金額を毎年の賃料からコストして控除できるのです。

さて10年保有して売ったとしましょう。幸い2000万円のマンションが3000万円で売れました。1000万円の利益に対して20%が課税されると税額は200万円? 違います。25万円x10年の250万円が利益に乗せられてしまいます。すでに自分で控除して恩恵を受けているからです。だから利益は1250万円になってその20%で税額は250万円になります。50万円も違います。零細大家であればせいぜい10年間で25万円しか節税できていません。もっと少ないかもしれません。(細かに計算してません)少なくとも原価償却しないほうが25万円も税金が少なく済んだわけです。

大家としての税率がさほど高くない場合はこれは一考に値すると思いますが、難しさもあります。高く売れるかどうかわからないのです。売る時に利益が出ないか出ても少なければ減価償却したほうが得です。だからこういうことは知っておくということかと思います。どこかで役に立つ機会があるかもしれません。わたしの場合は買った値段よりはるかに高く売れました。結果として多くの税金を払うことになりました。ただサラリーマンで収入が多かった時は税率も高いので償却して良しだったんじゃないかと思います。会社を辞めた時に原価償却を止めればよかったのか? このあたりそういうことをしていいのかよくわからないですが、まあ知っていることでいろいろ調べようという気になればそれでいいのかと思います。
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