なにか一つでも専門を持っていれば、どの程度の人(もの)か見定めができる

2021年02月11日
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株式投資
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新聞が一番わかりすい例のわけですが、多くの人は新聞記事を鵜呑みにしてしまうわけです。なんとなく間違いも混じっているのかなと疑いを持つ人もいるけど、どれくらいの間違い程度かピント来ない。まあ概ねおかしなことは言ってないだろうとはなる。ところが自分でひとつでも新聞記者より詳しい分野を持つと、新聞に書いてある記事の精度がどの程度のものか実感できる。わたしなどは何度か新聞記者から取材を受けましたので尚更です。そうすると自分の専門外の記事も真には受けなくなり程よい距離感を持てる。つまり新聞記事をキャリブレーションする根拠を得るということです。

これはネットの情報でも同じです。最近は脱炭素関連ということもあって自動車に関するいろんなネットの発信を目にすることが多くなりました。わたしは元業界の専門家ですので、今でもあまりにいい加減な記事は見破れます。そうすると今までこの人は随分と立派なことを言っているのかなと思っていたけど、実は自動車についてはこれはあまりわかってないなと知れるわけです。そうなると他の分野の記事もだいたいその程度の理解で書いているのかなとそこで初めて目盛りをつけることができるわけです。逆に自動車についてしっかりとした記事を書いている人ならたぶん他の分野も信頼できそうだと言えるわけです。

やはり自分が馴染みのある分野について徹底的に勉強していくことで、その人の投資家としての潜在能力が高まるような気がします。やってすぐに儲かるという短絡的な話でなく、投資家としての基礎体力を養うということです。迂遠な話に感じる人もいるかもしれませんが、お仕事しているなら自分の業界については、ただ会社の業務をこなすだけでなく、多様な視点から学んでいく姿勢があったほうが良いかもしれません。これは投資手法にも言えそうです。ある投資手法について徹底的に学んでいくことで自分が決して詳しくない分野でも、おかしな発信をする人間に惑わされずに済むということです。ネットではさも自分は正しげに語る人が実に多いので、取捨選択が必ず必要になります。おかしな先生についていかないことですが、見ているとおかしな先生についていく人のほうが多いです。それは大多数が負けるわけだなと妙に得心します。


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