リスクを取るタイミング、間違っていませんか?
2021年02月01日
今は〇〇XXで不透明ですからリスクを取るべき時期ではありません、とか〇〇XXになってきていますので積極的にリスクを取っていきたいと思いますとか、、定年前の55歳から真剣に投資に取り組みましょうとか(ちなみにこれはセールストークです!)、こういうことを当たり前に語る人がとても多いのですが、わたしはこういう考え方は誤りだと思っています。投資の世界で皆がリスクを取るべき時期も、皆がリスクを避けるべき時期などありません。リスクを取るべきタイミングは自分の資産形成のシナリオで決まるのです。もちろんリスクを取りたいけどよい投資先が見つからないとか見つけやすいとかはあります。それを世の中ではリスクの時期とたぶん言ってることもあるのでしょうけど、どんな悪い時期でも良い投資先はありますし、同じくどんな良い時期でもろくでもない投資先はあるわけです。皆が投資を控えているならむしろよい投資先が見つけやすいかもしれませんし、皆がリスクをとって儲けようと思っているなら、美味しい投資先は誰か先に持っていってしまい見つけるのが難しいかもしれません。世の中の流れに流されてはいけないということです。
では自分の資産形成のシナリオで決まるとはどういうことでしょうか?自分の人生は自分のものです。それはたったひとつ、世界で固有のものです。その自分の経済状態とか生活の様子とか、そして投資で自分を生活をどうしたいのか? それでリスクと取るべきタイミングを自分で決めないといけない、ということなんです。と同時にどれだけお金が必要か、こんな暮らしをするという具体像がなければいけません。いくらをいつまでに儲ける、商売だったらまったく当たり前のことじゃないでしょうか?
日本人は総じてリスクを取るタイミングが遅いです。若いうちから投資をする人はそれなりにいますけど、それは投資が好きでやっている人がほとんど、人生設計と組み合わせたマネープランを持って取り組んでいる人は少ないと思います。若いので先のことがピンとこないのです。その一方で60歳とかになってなんだか老後が差し迫ってくると、なんとかしなきゃとか考える人がこれまた多い。ちょうどよいことに退職金がある。みんながやっているから自分もやろうと流されるというパターンです。わたしは自分の同級生が仕事で忙しくしている時に株で大勝負して、そして同級生が投資をしようかという時期にはもう投資を終えているわけです。わたしみたいにやるべきなんです。それをいいなあと指を加えてみているならいったい数十年何をしてきたんだという話になるわけです。
リスクをとる時期はその人ごとですが、わたしのイメージでは、わたしのようなサラリーマンがが豊かな老後を目指したいのであれば30歳から50歳の20年間のどこかによいタイミングがあるんじゃないでしょうか?その上でです。やはり投資というのは時期とものに恵まれないとうまく行きません。それは運とも言えます。ただ自分としてのリスクを取るべき時期をよく考えてその上でチャンスを逃さないようにすることです。もしもチャンスに恵まれなかったら? さすがにありますよ。わたしでも二回取りました。一回でも十分でした。たぶん多くの人が思っているほどチャンスはそんなにたくさん要らないと思います。
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