詐欺師か、はたまた素晴らしき善人か?

2021年01月06日
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株ネットの事件簿(誹謗中傷対策など)
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さいたまの自宅には16枚の絵が飾ってありますが
那須の自室には絵は一枚も置いていません
こんな眺めが窓からひろがっていると絵など飾る気が起きません

投資ジャーナル事件という詐欺事件が過去にありました。中江滋樹という人が数百億円のお金を顧客から集めてそれで遊興の限りを尽くし、そして挙げ句に顧客に大損させたということで、懲役6年の実刑が下っています。この人物が詐欺師であったというのは世間的に間違いないことのようで実際損したと彼を恨んだ人間がたくさんいたわけです。ところが全員が恨んでいるわけでもなく、中江氏のことを人間性優れた指導者と仰ぎ盲信していた多くのファンも相当数いたわけです。この中江氏に限らずこの種の投資詐欺事件には必ず信じて疑わない盲信者たちがいます。なぜそう信じたのか? これは一面的には明白です。本人が徹頭徹尾良い人を演じていたからです。結局心の中は見えませんので良い人を演じたのか、本当に良い人なのか、それは簡単には見分けが付きません。むしろ優れた詐欺師ほど迫真の演技で良い人を演じるのでしょう。その結果騙された形になっても信じている人は騙されたとは考えないのことが多いようです。やはりどの道であってもプロというのはたいしたものなのです。ひょっとしたらですが詐欺師は自分が詐欺師と思っていないかもしれません。

ところで株ブログの世界でなかなか人気をはくしているブロガーさんで、この中江滋樹氏の弟子と自称する人がいます。自分で中江氏を信奉していると明言しています。(だいぶ以前のことです。最近は中江氏の名前を出していません)かなりの人気ブログで、ネットだけのつきあいで会ったことも見たこともないのに、その人間的な魅力にとりつかれたと自分で言う信者さんがたくさんついています。ファン獲得のためにやっている手法もわたしが調べる限りでは中江氏に似ているところがあります。徹底的に人格者らしく振る舞うのです。もちろん本当にそうか、それが演技かわたしにはわかりません。

そのブロガーさんはいくばくかもお金を自分のファンに要求しています。そのお金がどう使われているか誰もわかりません。もちろん中江滋樹という詐欺師の弟子で似たようなことをしているからと言ってその人も詐欺師と決めつけることはできません。ただ本人は詐欺での立件を非常に恐れており、告発などの影を感じるとブログをすべて消し去り、そしてしばらくするとまた登場するということを何度も何度も繰り返しています。本人は誹謗中傷を受けているからと説明していますが、その大げさなリアクションを見るにつけやはり自分自身で後ろめたさがあるのかもと考えざるをえません。

わたしが最初に勤務した会社に経営コンサルティングという触れ込みで事業アドバイスをしてきた人がいて、会った人はみなとりこになるくらい人間的な魅力に溢れていたと聞いていました。当時のわたしはペーペーなんで会う機会はなかったのですが、あった会社の部長クラス以上はみな絶賛していました。ところがその人はまったく別件なんですが詐欺で逮捕されてしまったのです。その人に会った人は皆信じられないと言っていました。そんな人には見えなかったというのです。会社の上層部の人が、何かの間違いではないか? そう言っていたのを覚えています。でも結局その人は詐欺師でした。世の中には常人の想像を絶する人がいるものだと感心したものです。

結局時間をかけて成り行きを見守るしかないわけです。どんな詐欺師もいつかは破綻します。なぜならそれは詐欺だからです。破綻しないならそれは詐欺とは言えないのです。(仮にグレーでも)ブログウォッチャーのわたしは実はそのブロガーさんよりもその信者さんに興味があります。それで信者さんのブログをよく読んでいますが、本当に人間の考えることっておもしろいなと感心させられます。良いと決めたらそうとしか見えないようなのです。やはり人間というのは既成概念と先入観の奴隷なのでしょうか? それともわたしが先入観の奴隷か?時間がいつか解決してくれるのかなと思っています。(もっともわたしは観察できる事象から仮説を立てているだけなんです。)

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