経済的自由人と言ってもいろいろある
2021年01月05日
経済的な自由人にもフェーズというものがあると思います。例えば株の配当が暮らしていけるくらいあれば経済的には自由だと一般には思われているかもしれません。でもなんか事件が起きて持ち株の評価が大きく下がったら悠然としていられるでしょうか? そうなって慌てるようではちと頼りないわけです。もちろん配当だっていつまでも出る保証もないわけです。よほど安定して配当がでてかつ絶対おかしくならない会社の配当で暮らせれば良いのでしょうけど、それでも絶対はない。トヨタだって20年後危ないかもしれません。今のところ配当がでているというだけではまったく危ない気がします。不動産も同じで、もらう家賃で暮らせれば一応自由人みたいに思われているかもしれませんが、災害でも起きたらどうなるでしょうか?あるいはなにかそれに相当するような事件とか、ましてや借金があると安心といきますでしょうか? 貸している不動産をただ持っているというだけでは不安で、それこそいつでも売れるくらいの、いわゆる家と呼べるような不動産を無借金で持っているくらいでないと安心できないようにわたしは思います。それくらいでもなにか起きるかもと心配したほうが良いと思います。年金だって同じです。絶対安全とは言えない。破綻はなくても減額は大いにありえそうです。
リダンダンシーという英語があって、冗長系とか訳せますが、車の設計では何重にも故障を避けるガードというものをかけます。でないと何が起こるかわからない。トリプルリダンダントなんて言ってました。それを経済的自由人に当てはめると一生暮らせるくらいのキャシュフローを最低3つくらい持っている。それくらいでないとわたしは安心できないと考えます。世の中なにが起こるか本当にわかりません。でもさすがに別個の3つが3つともおかしくなる可能性は相当低いわけです。ひとつのリスクが仮に10%であれば安全率は90%。でもそれが3つあれば安全率は99.9%になります。それとこの安全率というのは期間が長いとそれだけ危なくなります。40歳50歳60歳ではかなり違ってくると思います。70歳くらいになればほとんど大丈夫かなと思えるとか。わたしの場合は今年63歳になりますからやはり50歳くらいの人とは安全率がまた違ってくると思います。どれくらい違うかといういう計算はあまり意味がないですけどまあ違うでしょう。かと言って働くのだってリスクがあります。いつまで労働収入が続くか保証はないわけです。ちなみにわたしの今のアルバイト先は年齢制限がありません。80歳の人も働いています。だから最悪働くというオプションは一応あります。まあ小遣いにはなっていくと思います。世の中ではセミリタイアと称して会社を辞めてしまったけど、その後おかしくなって働かざるを得なくなるが、でももうろくな仕事がないという人のブログがけっこうあります。どこかで見通しが甘かったということなんでしょうね。
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