学校では教えない計算力
2020年12月28日
会社で、社長が東大卒だった時期があって、その東大出の社長がわたしに、こうなったらどうなる?とか質問をする。わたしがそれは大丈夫ですねと即答すると、社長がちゃんと計算したのか?て聞くのでちゃんとした計算はこれから部下にやらせますけど、だいたいで大丈夫とわかりますって、わたしが答えると、社長がそんないい加減なやり方じゃダメだ、ちゃんと計算してから持って来いっていうわけです。その間話が止まるから会議が長くなるだけ、で部下が計算してもってくるとわたしの言った通りになっていた。でも社長は自分が受けてきた教育と一致していないから、そんな考え方は認めないわけです。そんなやり方じゃいつか大きな間違えを起こすって言うのです。でもわたしも一度も間違えなかった。だって間違えそうな時はちゃんと計算するんです。ただなんでもかんでも真面目に計算しないだけ。
むしろ社長のような考え方だど、なにか異常が起きた時に瞬時に発見することができなくて手遅れになってしまうってことがある。また大きな間違いを計算してなかったという理由で見落とすことがある。だからいつも真面目に計算してろとなるけど、それじゃ働きづくめになってしまう。加えて瞬時に大きく間違えないってことがすごく大切な時が多いわけです。テストなら答えがあってなければ不正解で終わりだけど、実生活では一桁間違えると致命的ということも多くて、実は間違えるにしても間違え方というのがあるわけです。以前クイズの番組で東大生が一桁間違えて答えを出していた。わたしでもパッとみておかしいなってわかるのにその東大生は気付かないのです。テストでは一桁違っても1ちがってもどっちも0点で終わりですけど実生活ではそれで取り返しがつかなくなることもあるわけです。
例えばこういう問題はどうですか
3248円の物を13個買います。いくら用意すればいいですか?千円単位で答えてください、こういう問題を大量に出す。つまり全問終わらないのが前提。ただ間違えても2個まではいいけど、それ以上間違えるとそこで終わるとかするわけです。適当にたくさん答えてもダメということになります。
この問題だと、まず3300円を13個なら暗算ですぐに答えが出る。大きく丸める。なぜならいくらで足りるかという問題だから。33000円+9900円で42900円。でも43000円出せばいいとはならなくて、丸めた影響がある。だいたい50円丸めて13個だから650円くらいだから42900円の900円より明らかに小さいから43000円でオッケーとなる。では3248円のものが14個なら? これはまず33000円+13200円で46200円、でもまるめた影響が52円それが14個、700円以上だ。だからどうみても丸めた影響が大きいので46000円で足りるなとなるわけです。
こういうのってどこかに書いてあったり教えるところがありますか? これに限らずいろんなことをやってました。求める精度でやりかた全然変わってくる。だって財布の中が万札だけだったらまた違ってきます。答えが万単位であれば上の計算でさえ必要ないわけです。わたしがこんな話を部下にすると100%、まあ真面目に計算しますって言います。やはり長年染み付いた、まず正しい答えを出すという習慣から抜け出ることができないようです。これって学校で教わったことでしょうね。わたしもそう教わったけど、違うこと考えてましたね。
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