株は誰と戦うのか?

2020年11月18日
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株式投資

自分との戦いだとか言う方もいますが、わたしは哲学者じゃないですし、だいたい自分こそ頼りになる味方だと思って生きていますので自分となんか戦いたくありません。では株式投資は誰と戦うか? ひとつ具体的なお話をしましょう。例えばわたしがある株を手掛けているとする、あなたもそうだとする。わたしとはあなたは仲間ですか? もしそう思うなら大きな勘違いです。仲間ではありません。敵なのです。▼例えば競輪場に行くとします。一万人のファンのうち勝って帰れるのはわずか数百人でしょう。9500人は負けて帰ります。胴元が絶対に負けない以上、わたしの勝ち分は負け組の財布からしか出てこないのです。同じ銘柄を売買する個人投資家も同じく多数が負けて少数しか勝てない。負けた人間のお金が勝った人間の口座に移動するのです。▼わたしがこんなことを言うと、わたしはそうは思いませんなどという人間が必ず出てきます。中学生が大学教授に反論しているようなものでしょう。同じ銘柄を扱いながら勝つ人間と負ける人間が存在する以上、負けた人間のお金が勝った人間に移動すると思うしかないのです。もちろん一時的にはみんなが儲かる展開もあります。多くが損する展開もまたあるでしょう。また少数の勝ち組同士が仲間っぽくなることも不自然ではありません。でも長期的なスパンでみれば、厳然たる勝ち組と負け組の差があるわけで勝敗はひとえに個人に帰するわけです。▼もし自分が取り組もうと思う株があるなら、他の投資家に対していかに優位なポジションを得るか、それを腐心すべきです。同じ銘柄で一番有利な位置を得ればまず負けることはありません。他の人間が先に倒れていくからです。ここまで書いたことを頭でなく体でわからないと使い物にならないとわたしは思います。そういう人がこの世の中にどれほどいるか知りませんけど。

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