恐怖と欲とどっちを友達にするか
2020年11月09日

檜枝岐の定宿松源では朝に舞茸ご飯です
我が家も今朝は舞茸ご飯
さらにおにぎりにしてもらいます
自分が信じて買った株なら自分が企業価値と見込んだ目標価格に向かって、上がるという確信がある。その一方で株価は一本調子で上がっていくわけではなく必ず上下動を繰り返しながら上がっていく。これも確信。であればこのふたつの確信を持って儲けを伸ばしたいわけです。吹いたところを売って押したところを買いたい。それが1−2回でもうまくいけば原価がゼロにできます。難しいです。そのために息遣いを感じるわけです。ただ考えてみてください。自分は100円で買った株が200円になっているとする。その保有株をベースにして短期で売買するのと、何も持たずに売買に参加するのと、どっちが有利だと思われますか? これはとんでもなく前者が有利です。気持ちが全然違います。その優位差を生かしたいわけです。というか優位に立てるように持って行って、その上で優位差を生かす、ということです。
さて話を戻しましょう。自分の保有株がどんどん上がっていくと、これはイケイケどんどんという気持ちになってきます。そうだろう、自分の睨んだ通りだろうとご満悦。株は上下動繰り返すと一般論でわかっていても、自分の保有株だけはこのまま天まで上がるような万能感に包まれる。ここで売るなんて考えられない。もっと上がると思ってるんだから欲に勝てない。でもここで急騰の理由を冷静に見極めてここは少し外してみようかなと、一部でも外す。自信があるなら全部外してもいい。つまりここではじめて欲と友達になれるわけです。上がると思っているのに売るんです。少し前の記事で書いた、下がると思っているのに買う、と一対をなします。その上でどこかで押したところを書いなおせばそれは利益になります。もちろん失敗することもある。その時はまた押し目を買うチャンスを待つしかないでしょう。
さて保有したまま今度は急落する場面もある。急騰も急落もあるに決まっているんだけど、自分のこととなると心のざわめきは半端じゃない。いくら含み益が乗っていても、毎日毎日その含み益が減っていくと、今度は地の底まで落ちるのでは、すべてを失うのではという恐怖に体が包まれる。耐えきれずに売ってしまう。これで立派に恐怖とお友達になってしまったわけです。恐怖とお友達になるとそのサイクルから抜け出すのは難しい。そもそも自分はこの株はいくらいくらまで上がると確信を持ってエントリーしたんですよね。それが下がったところで売っても儲けを失うだけじゃないですか? また上がったら買うんですか? その分損です。わたしは下降局面では出口でない限り売りません。わたしが言う、もっと下がると思うけど買うと、もっと上がると思うけど売る、の両方とも、最終的な出口としては自分の目標価格に上下動を繰り返しながら向かっていくというゴールへの確信の上に成り立っているわけです。欲と恐怖とどっちが処し易いか? 欲も怖いけど、やはり人間は恐怖には勝てません。だから恐怖を感じなくなる練習はしないで、恐怖にならないように避ける。わたしはそんなことを考えてやってきております。今後もやるなら基本的には同じ考えだと思います。
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