株は勝つほどに業が深いと考える人間などまずいない
2020年10月13日
そうは言ってもわたしみたいな、貧乏育ちが一生貧乏じゃ、身もふたもない。それは自分が思うくらいに自由な暮らし向きは得たい。恵まれた連中だって、身の程知らずに欲張りである。多少やっつけてもよかろう。望んでやってきた戦場なんだから、恨みっこなしで大いに戦い大いに稼ぐのも一興、そうやって生きてきた。でもいざ自分が望む暮らしを得たらなら、もういいじゃないか、結局辞めたほうが幸せになれるとわたしはそう考えるようになった、いや気づいた。
自分がどれだけ欲しいかわかっていてその目標を達したならそれ以上を求めないという姿勢。わたしは私以外にそういう人間を見たことがない。投資家は一億稼げばつぎは5億10億ですねと、際限のない欲の追求にひた走る人間ばかりである。単純な問いをしよう。どれだけ儲ければ気が済むのだ? どうやらわたしの考え方に立つのは儲けるほど共感するのは難しいことかもしれない。儲けないで言うのとはまったく意味合いが違う。
株は必要以上に勝てば勝つほど人間を貶めるという恐怖感と言うか罪悪感を私は持っている。ほとんどの人間が死ぬ戦場に好き好んでなぜ行くか? これを自分に問うのである。そしてさらに思う、自分は稼ぐだけの価値ある人間で価値ある生き方をしているのか? これは多少の生き様に対する自負はあるけど、実は総じてあまり自信がない。そんな立派な人間じゃない。だからできるなら、どこかでやめたほうがよい。これをいろんな言葉で15年以上書いてきて、実践している人間はわたし以外に見たことがない。(それくらい少ない)まあある程度は儲けないと、見るも見ないもない世界なんですけどね。
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