遺体を自家用車で運ぶ話

2012年10月14日
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日々の雑感ーリタイアライフ

唐突であるが

読者諸兄は、死体というか遺体を、自分で運んだことがおありか?

まずないだろう?

ハルトモ君はある。

どや、すごいやろ

わたしは親父を自家用ワゴン車で運んだ

親父が息を引き取ると、すぐに葬儀屋がきた

親父は生前、自分の葬式には金をかけるな、と言っていた。

だから、今その金をくれと、そういうことを言う猛者であった。

親父は面白かった

権利が複雑で到底売れるしろものではない自宅をわたしに買えと言ってきた

それも相場より、ずっと高くだ

わたしが、相手にしないでいると、本気で怒っていた。

薄情な奴だと、、、よく言うよ、である。

まともに子育てもしておらんくせに、

そんな親父の葬式である

葬儀屋に冒頭わたしは言った。

この病院から霊柩車で5キロ先の自宅まで、いくらかかるのだと

そしたら、20万円とか言われた記憶がある。

よく覚えていないが、10万じゃなかった

かと言って50万円でもなかったので、その間だ。

とんでもない、自分で運んじゃいけないのか、と聞いたらそれは可能だと言う。

タクシーで1000円の距離だが、

さすがにタクシー運転手は尻込みするだろう。

だいたい後部座席に乗らないし、トランクに折っていれて、戻らなくなったら大変だ。

ご遺体が座ってる通夜なんて前代未聞だ。

それで、伯父さんのワゴン車で運ぶことにした。

葬儀屋には、さすがに棺桶は買うから自宅に一番安いのを持って来いと言った。

どうせ、燃やすんだから段ボールの棺桶はないのかって聞いたら

ありません、て返事だった。

病院の霊安室から、ストレッチャーでゴロゴロと運ぶ。

おじさんとせーのって持ち上げたら、けっこう軽かった記憶があるが、忘れたな。

ワゴン車に入れてみたら、まっすぐには入らない。

それで斜めに入れると、わずかに入らないのだ。

うーん、弱ったな。

ワゴン車と親父の遺体を前にしばし腕組みだ。

そこでいい知恵が浮かんだ。

頭を持ち上げて空間的にななめにしたら入るのではないか、

そこで服やらシーツやらを上体の下に入れると、ななめになんとか入った

後部ハッチを閉めるとバンと閉まった。

多少足にあたったかもしれないが、

なに、死人のことだ。

痛いともなんとも言わん。

死人に口無してのはこのことだな、、なんて思いながら

さて、運転はおじさんの車だが、ハルトモお前が運転手しろと言う。

何かあったら大変だ。急ブレーキでも踏んで親父が暴れたら大騒ぎだし

ましてや事故などおこしたら目もあてられん。

一番緊張したのは、病院をでるときの段差だ。

これをソロリソロリと慎重に越える。

何せ、親父は不安定な姿勢だ

そうやって、叔父さんとわたしと親父の3人は、

いや2人と一体は、そろそろと公道に乗り出したのだ。

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ハルトモ
Posted by ハルトモ
自由人ハルトモ。那須とさいたまを毎週往復するリゾート&リタイアライフ、そして旅、投資ネタもありのブログです。
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