ナンピンではなく分割をする

2020年08月20日
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株式投資
ナンピンてのは漢字で難平と書く。難しい状況になってしまったのを平らかになんとかしようというのがナンピンというわけです。つまり買ってそれが予想外に下落した時に平均購入単価を下げて、つまり損益分岐点を下げて、反転した時に売りに出せるレベルも下げておこうという目論見。いくらで売るか決まっていない。つまり予想外の下げ、出口が不明確、これがナンピン。

下がるのが前提で買うのが分割。予定通りの下げだから難じゃない。結局底はポイントでは拾えないからここらでいいだろうというところから買い下がるしかない。買い下がる時のシナリオも事前にだいたい決まっている。いくらになったらどれだけ追加と。それが資金管理。そしていくらで売れるかはすでに最初から目論見がある。株だって商売なんだから、いくらで売れるかわからずに物を仕入れる商売人がいたらよほど間抜けだ。つまり予定通りの下げ、それに対応できる資金管理、明確な出口の意識、これが分割。

下がると思うのになんで買うのかと聞く人がいる。下がると思っているわけではない。下がるのが予定通りという感覚なのである。逆に上がってしまうと予定外。あまり買えずに終わって、たいした儲けにならない。つまり予定外でも儲かるのです。多くの人は予定外のことが起きると損をする。わたしの場合は予定外のことが起きるとあまり儲からない。予定通りだと大儲け。

明確な出口の意識が必要だけど、ではその出口にきたら必ず売るのかというとそうでもない。長期保有でずっと持っていても良い。下げを売りで取ってもよいのだと思います。つまり出口と言っても本当に出るのではなく、ちょうど骨董品を仕入れる感覚。100万円で買ったけど1000万円の価値はあるなとわかって買う。そういう意味です。手放してもいいし持っていてもいい。

わたしは自分でこんな感じで定義しています。もちろん人がナンピンと言う時に、言っている意味はわかるので適当に合わせる。ナンピンと言っていても、きちんと資金管理ができていて明確な出口の意識があれば、それはそれでいいわけで、言うなら良いナンピンということです。ただ分割って言ったほうがわかる人にはわかると思います。

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ゴルフにも分割とナンピンのイメージがある。バンカーからアマチュアはうまく打てないのが当たり前。ミスしたいわけじゃないけどミスは想定内。だから無理して寄せようとせずにまずそこから2打では上がれるところに出す。最低ボギーで上がれる。運が良ければパー。それが分割。ミスを想定しないで無理して大叩きする人はナンピン。こんなイメージです。自分がどれだけ下手かを知って対処することです。相場と同じく己を知るのが大事。ちなみにゴルフが上手な人は投資もそこそこ上手な人が多いですね。
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