なかやんと会って思い出す

2013年07月29日
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日々の雑感ーリタイアライフ
前の前の会社は典型的な日本企業で
私のような人間では
出世はまず無理だったろうと今はそう思う
たぶんいても課長どまりだっただろう
投資家としても、たぶん成功しなかったんじゃないかな
となると、今でも住宅ローンを抱えて
子供の教育費にヒーヒー言っていたんかな
とんでもないな
でもそういう人間がほとんどか?
もちろん自分の意志で辞めたんだから
居たらどうのと考える意味はない

業績をあげた人間が昇進するという会社ではなかった
業績はそんなに伸びないというか横ばい以下の会社だから
でも一応建て前は有能な人間、仕事ができる人間が昇進する
 
結果とリンクしているようでしていない、
違う要素で能力のあるなしが決まる

大手銀行のふーさんが言っていた
「あいつは仕事ができる」
そういう評価が形成される仕組みが、銀行にはあるんだそうだ
それは結果とは違うそうだ
 
なるほどである
わたしがいた会社も同じだったような気がする
 
それでそこは辞めたけど
辞めて行った会社は外資系の大手
大手だからそれなりに人事制度もしっかりとしているのかなと思ったが
ここはなんでもいいから結果が出る奴が優秀という会社だった
ある意味一番フェアであるが、いい加減で丁寧な人事じゃない
 
なんせ、売って結果を出せばいいのである
面白いことにこういう制度では、結果を横取りしようって奴も多いのね
それはさておき
しばらく下積みで鳴かず飛ばずであったが
努力が花開いてガンガン売れ出すと
黙っていても昇進する
ゼロの売り上げが年商5億、10億、20億、40億、80億、120億
それに従い
営業の責任者にまでなってしまった
 
営業利益が年間数十億円となると
営業責任者の権限は強大だ
売れると言えば、誰も逆らえない
いろんな決済がなんでも通ってしまう
 
ジョブグレードと言って職制がランク付けされている
少佐とか大佐とかみたいなもんだが
これに従いスペースが与えられる
 
わたしはだいたい8畳間くらいの個室がオフィスで与えられていた
そこでビジネスの指揮を執るわけで
我ながらずいぶん偉くなったと思った
 
わたしがいた20数年間で
わたしくらいのポジションになれた人間は営業では
ふたりだけ
もうひとりはいわちゃんだ
あとは誰もなれない
確率で言えば、部長以上になれる人間は数十人に一人くらいかな
 
何故かと言うと、政権が長いのだ
結果が出る人間には、長い期間ビジネスを任す
わたしがマネージャになったのが40歳の時
その後50歳を超えて
わたしは10年以上、自由にビジネスを仕切らせてもらった
まことに楽しかった
もちろん組織は大きくなったので
それなりにポストは用意できたが
順番に上がっていくようなもんではない
 
そのかわりにベルコンベアに乗ってコンベアから落ちないように
大人しくしていれば、だんだんに一丁上がりと
しだいに少しづつ昇進して、最後は子会社に行って
そういうルートは約束されていない
 
わたしはそれが性にあっていたし
それでいいと思っていた
どうせ、定年までいる気はない
会社にすがるんじゃなくて
自分の経済状態は自分でなんとかすればいいのだ
 
さてここまでこう書くとまるで
後の会社のほうが良い会社だったと聞こえるかもしれないが
そうではない
後の会社にはそれなりの問題点があった
当り前だ、そんな社員に都合のいい会社なんてない
 
ただ合うか合わないか
という話だ
 
会社というのはまこと不思議であるが
とても人工的な階層社会だ
野生のハルトモ君が
よく長いこといたもんだし、ちゃんとサラリーマンとしても成功できたほうだ
 
なんでだろうな?
 
 
 
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Comments 3

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トール  

No title

銀行にある評価が形成される仕組みとは具体的には何なのでしょうか?とても興味深いお話でした。

2013/07/29 (Mon) 12:52

ハルトモ  

No title

何となしに決まるんじゃないでしょうかね

2013/07/29 (Mon) 14:44

トール  

No title

噂ってことですね。笑い
上司と飲みに行ったり策を練るわけですね

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