会社づとめをしていた時に、真面目で一生懸命よく働くんだけど、肝心のところがずれている社員てのは一定数いた。報告を聞いていても肝心のところが網羅されてない。逆に軽く触れれば十分というところをやけに時間をかけるとか。お客に行っても、いろいろ話してるんだけど、大切なことを確認してきていないとか。本人は真面目で自分ではしっかりとやっているつもりの場合は、お前ずれてんぞって言っても、わたしは違う見解ですとか反論したり。こういう社員は扱いづらかった。本人は仕事ができると思っていたりするからね。
競輪場なんかの食堂とかで競輪のことにやけにくわしい人間が講釈していることがよくあって、まあなんだかんだでよく知っている。あの選手はどうとかこうとか、この競輪場の癖がどうのとか、それでも聞いていると決して勝ってないのね。わたしの競輪仲間でもそういう人間がいた。わたしなんか絶対口では敵わない。でもその人間が負けて勝つのはわたし。レース後の感想なんか聞いていると、肝心なところの読みが甘いとしか思えない。もちろんわざわざ指摘なんかしない。したって反論されるだけだ。
株式投資でもいろんな知識があって、経済評論家とか株式評論家みたいに詳しい知人がいる。なにせよく勉強している。でもその人間は決して儲けてないのね。自分はそのうち儲かるとは言うけど。やはり肝心なところでなにか詰めが甘いのか、余計なところばかり見て本質が見えていない感じ。その人間にもわたしからアドバイスすることはない。仮にアドバイスしても、そんなことわかっているとか言われるだけ。わかることはわかってんだろうけど、どこか腑に落ちてないで、やはり大切じゃないところを一生懸命見ている感じがする。
結局必要な知識と不要な知識を区別する力と言うか、本質を見抜く力というか、まあセンスでもいいのかもしれないけど、これが大きな差になるのだろうねと思います。どうやってその人に身につくのか、身につかないのか、これはよくわからないのですけど。
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