いざ儲けたときにたぶん大事なこと
2020年07月22日
いざ儲けた時に大事なことって言ったところで、ほとんどの人は「儲けた」と言えるほど儲からないのだから、関係ない話なんだけど、まあ関係のある人もいるかもしれないので一応書いておこうかという気になりました。よく株式投資は好きでないと儲けることができないとか言う人もいます。わたしにはそれはあてはまらないけど、多くの人はそうだろうなって、確かにわたしも思います。わたしが知る相場師はみんな相場が大好きです。好きだからこそいろいろ努力して試行錯誤する。そうい意味で好きということは、儲けるエンジンになるんだけど、株ってのは儲かれば儲かるほど面白いもんですから、この好きというのが逆に独り歩きして、暴走する恐ろしさてのがあるんです。わたしだって儲かればそれは愉快だなって思いましたから。
どういう恐ろしさかというと、儲けるという行為そのものが目的化して官能になってしまうわけです。最初はああこれだけお金があったらどんなに楽かなあ、なんて儲けた時の暮らしに慎ましい夢を持っていても、儲けるほどにもっと儲けたくなる。わたしから見るにほとんどの億り人は目標を達成するとまた目標を上げるんですね。1億達成次2億だ3億、はてさて5億だ10億だ、きりがない。カルロス・ゴーン状態ですよ。
自分なりの幸せな暮らしというイメージがすっかり消えてしまう。本当は儲けたお金でゆとりある生活を家族とか夫婦でエンジョイしたいと思っていたのに、使う興味より儲ける興味が勝ってしまう。それで結局儲けてを続ける羽目になる。出口がないのです。たぶん思ったような幸福感が得られないってことになる。やってることは同じですからね。それで済めばまだいいのですが、どこかで相場の落とし穴にハマって大損という人がこれまた多い。いったいなんだったんだってケースは枚挙にいとまがないですよね。
わたしはよく相場なんて好きでないとここで書いてますけど、本当です。そんな面白いと思わない。競輪の方がずっと面白い。でもわたしは面白くなくても勝てる人間だったんです。あれこれ試行錯誤とか挫折とかない。(ずいぶんと企業の研究はしましたけど。尋常でないくらい)生まれて始めて買った株でいきなり億なんて聞いたことないですよ。わたしの場合は、株は官能にもならなし、目的化もしない。だからすんなりと距離を取れるんだろうなって思います。それで自分が生きたいような生き様をするバックボーンとして儲けたお金が生きた。株を始める前に、自分はこんな暮らしをしたいという暮らしをそのまま実現しているんです。
わたしは個人的にもう止めたほうがいいんじゃないかなって思う億り人がけっこういます。大きなお世話なんで直接は言わないけど、でもある程度親しくなって会ったり、やりとりも長いと気にはなる。だけど、止めようと言う人がいない。それはみなさん凄腕なんで簡単にはひっくり返らないとは思いますけど、でも10人いたら10年後20年後何人残っているかと考えると、あんまり明るい想像はしにくい世界のわけです。でも私からアドバイスはできない。それほど苦労して止めたわけではないからです。好きならやっぱりやめられないだろうなって思います。あまり好きになるのも考えもんかもしれません。

朝4時半から8時半までアルバイトして、その後一人でハーフだけ回りました。最近バーディがけっこう取れてます。今日はセカンドショットがベタピンでOKバーディ、打った瞬間寄ったなと思った。これがあるから止められない。わたしはゴルフは止められません。というか、ゴルフが相場でなくて本当に良かったですよ。わたしは。
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