勝者と敗者を別けるもの

2013年07月26日
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株式投資
先日見た人気アクション映画
ワイルドスピードで印象に残るセリフがあった
 
戦場で働く特殊部隊出身の悪党のボス
その有能な部下が死ぬと、ボスは言う、
「ミスをしたんだな。死ぬのは致し方ない」
 
どんな強者であろうが、ほんのわずかなそれも一瞬のミスで死ぬ
それが戦場である
 
そう言えば、有名な登山家の野口健がインタビューに答えて
面白いことを言っていた
登山家仲間は命の危険と隣り合わせである
登山家仲間の誰かが死んだと聞くと
最初の反応は、えーどうして、どうして
その理由を知りたい、
死を悼む気持ちはその後から
 
山においてはどんな言い訳しようが
死んだら、それは何かが足りなかったということ
それまでの華やかな経歴も関係ない
 
これもメンタリティにおいては
特殊部隊の兵士と通じるものがある
 
海の最強のハンター
シャチは残忍とも見える狩りをする
そこまでやらなくてもいいだろうにというくらい念には念を入れて
弱く抵抗するすべがない獲物を蹂躙する
万が一にもけがなどできないからだ
怪我して狩りをする能力を損じればそれは死だ
 
オオカミだろうが、ハイエナだろうが
弱い無抵抗の子供から狙う
大人の鹿でも倒せる力はある
 
オオカミよ、子供を狙うなんて卑怯だぞ
正々堂々と大人の鹿を狙えなどと、テレビの前で視聴者が叫ぼうが
それが自然の摂理だ
 
長い付き合いの投資家の知り合いがいる
京都在住で京大卒で囲碁は六段
彼は20年以上、毎年一千万円ほどの利益を株式投資で上げ続けた
古い電話注文のシステムにも拘わらずである
胸を張ってプロと呼べる投資家である
だがたった一度のミスで大暴落時の処理を誤ったたために
億を超える負債を抱えることになる
結局彼を救ったのは
副業だと思っていた学習塾経営であった
だからまだ助かった
 
投資でもギャンブルでも
勝負というものの本質をわきまえている人間であれば
この世界が戦場と同じだということを知っている
アマチュアスポーツじゃないのである
 
勝者と敗者
結果としてのその差が限りなく大きく
そして、力としての差は
それはごくわずかである
勝者というのは非常に危うい存在なのである
 
わたしは投資においては不敗である
勝ち越すのは至難中の至難の
競輪でも勝ちきった
 
じゃあ、なんだ?
ただ勝った
それだけである
過去の勝利は、今日の戦いと何の関係もないのだ
いつ自分が斃れるかわからない世界である

だからこそ
出口戦略は重要である
何事も終わって見ないことには何とも言えない世界なんである
 
 
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