雨が上がって気温が上がると霧がでる
湿気が多いと虫が高く飛べないので
それを取る燕も低く飛ぶ
燕が低く飛ぶと雨が降るという言い伝えには
ちゃんと理由がある
大化けする銘柄をいくらで買っていくらで売ったかという話は自慢話としてよくでますけど、それはたくさんいろんなものを買っていれば、当たることもあるでしょう。でも、たくさん散らして買った中でひとつふたつ大化けしても資金はろくに増えない。別に集中投資をすべしとまでは言わないけど、本線と抑えという考えはあった方が良いとわたしは思います。自分の資金量のどこまで勝負銘柄に突っ込めたかどうかで資金の増え方は大きく違ってくるからです。
わたしの場合はたいてい一点集中なんですけど、そこまでストイックにやることもなくて、遊び銘柄、優待狙い銘柄、ひょっとして銘柄など、いろいろある中で、本線銘柄、勝負銘柄を持つのはどうでしょうか? そこに全資金量の例えば半分以上を投じる。勝負というのはそういうもんじゃないかなとわたしは思います。そうやってメリハリをつけるということです。だらだら散らして、どうなっても大しては儲からない。やられるときはいっぺんにやられる。これだと賢い勝負と言えない気がします。
勝負というのはそれなりの見返りがないとやる意味がありません。多くの人が勘違いしているのは、リスクの捉え方です。利回りが低いとリスクも低いだろうと安易に考えがち。それで低リスクのつもりでやっていて、結果実は高リスクだってことが多いから、多くの人が負けるのです。逆に多くの人が高リスクだと思っても、実はそれほどの高リスクでないなら十分勝負になる。リスクに値札はついていない。つまり自分でリスクを見積もれるレベルにならないといかんということです。一番良いのは人からみたらギャンブルにしか見えないけど、自分にはそれなりの確証があるというケースです。そういう場合にドカーンと行くわけです。それがメリハリということです。
その上でですけど、そういう勝負はそんなにしょっちゅうないわけですので、チャンスを活かしきる、つまり十分儲けきるという貪欲さも欲しいわけです。それだけ手の内に入れた銘柄ですからうねりも取るわけです。厳選した専門銘柄で短期も長期もやるということ。ボッシュのことは何度も書いているんで、例えばリーマンショックのときのトヨタですけど、仮に資金が1000万円の人がいたとして3000円で買って6000円で売ったとしても、仮に5銘柄のひとつだと200万円が400万円になる、つまり200万円しか資金が増えない。
そうじゃなくて1000万円全部トヨタに突っ込む、3000円で買って二週間後4500円で一旦全部売る、その後の下落を待ってまた3000円で買い戻してそれで6000円で売る、という感じでわたしがやったことですけど(はしょって書いて、金額も違いますけど)これだとひと勝負で1000万円が3000万円になるわけです。これが1000万円を1200万円しかできない人と、大きく増やせる人との差のわけです。こうやって考えると、この銘柄が良いとか狙うとか、そんなことより、どう勝負するかのほうがはるかに重要なんですけど、あまり語られることはない。できる人がそんなにいないからでしょう。
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