買いと利確、難しいのはどっち
2020年07月11日

さいたまに戻ると我が家のモーニング
納豆付きがご愛嬌
全般に言えることは、買いの難しさと利確の難しさは反比例します。簡単に買いを入れる人にとっては利確は難しいものになります。逆に利確を簡単にしようと思えば、買いは難しくなります。世の中では利確の方が難しいという個人投資家の方が多いのは、それは押し並べて個人投資家は買いが甘いということを意味しているかと思います。わたしから見るととても簡単にエントリーする。四季報眺めてホイと買うなんてわたしには信じられません。その結果売り時の選び方が難しくなる。株価に翻弄されてしまうわけです。
わたしの場合は買い時の見定めにかなりの力を入れますが、それは同時に売り値の見定めもしています。だって商売と同じでしょ。仕入れる時に百五十円で売れると思うからこそ百円で仕入れる。むしろ百円で買わなきゃいけない。百円で仕入れた時には百五十円で売るってもう決まってるのが商売です。それが百円でとにかく買ったけど、いくらで売るか、わからない? だって自分の株は自分の商品で誰かに買ってもらうんだから、売値くらい自分で決めるのが当たり前じゃないですか。
自分でも思うように設定できる売値と違って、買いは市況に左右されます。この値段で買いたいと思ってもその値段にならなきゃ買えない。さらに買うにしても市況の動きで分割してより安く買い値のコストを下げる工夫をします。これも商売なら当たり前のこと。売る時も多少分割はしますけど、買う時ほど神経は使わない。最初に決めた売値あたりでどんどんと売り切っておしまい。いくらか永久保有しする手もある。コストゼロの恩株にして配当だけロハでいただくのもけっこう。それは自分の都合で決めます。
売値だって売りたい値段でなきゃ売れないだろうと思われますか? そうなんですけど、そこが売り時と買い時に難しさの話に戻ります。わたしの場合は厳選した確信銘柄を買って、それが売値に向けて着実に伸びて行きますから、待っていれば良いのです。買いはいくら待ってもチャンスがないと買えないということです。だから何年も待つ羽目になりますが、それは構わないわけです。
実例を言うと、6041は60円70円でたくさん買って、売る時は1000円と決めていました。だから基本1000円になるのを待つだけです。ただ道中うねり取りで売り買いして大きく利幅を取りますけど、これはまた別の話。わたしは長期投資の中に短期の売買を織り込む投資家なんです。長期でホールドという姿勢の中で売り買いを入れるんです。これについては前に書きました。結局どうなったかと言うと1000円になる前に600円でTOBがかかって、これはドイツボッシュにやられたってことです。
買いと利確、あなたはどっちが難しいですか? 私個人は買う時に苦労したほうが後が楽でいいと思いますけど、どうもそれは主流じゃないんですよね。もっとも主流じゃ儲かるわけがないか。
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