ゴルフと思ったけど那須は雨
実は小雨でもゴルフをやったりする
本降りになったら止めてしまえばいいのだ
でも最初から本降りではさすがに止めだ
最近の趣味
小物集めのための雑貨屋めぐり
那須の雑貨屋は店も多いし品揃えも豊富だけど
難点は値段が高い
ハルトモ君は株と同じく同じものなら安値で買いたい
ちなみに職人の仕事は値切らない
職人には気持ちよく仕事をさせなきゃけない
ということで那須の雑貨屋は
見て楽しむ感じ
そんでたまにバーゲン品をGETという作戦
お気に入りのカレー屋さん
平日で空いているので長居
アフタヌーンマサラティーでまったり
児童養護施設の子どもだったし、家に戻って親父としげちゃんと暮らしだしても貧乏だったし、それ以上にある理由でめったに外食はしなかった。しげちゃんは好き嫌いが激しくて寿司刺し身、つまり生魚、焼き肉含めて肉、もちろん鰻などみんな嫌いだった。好きなのはエビ・カニの甲殻類。それとお好み焼きも好きだった。たまにそれも年に何度か外食するとほぼシゲちゃんの好きなエビフライ定食でその場合はわたしはロースカツ定食とか。稼ぎのない親父に選択権はない。いわゆるお寿司屋さんの寿司、鰻屋さんの鰻、焼肉屋さんの焼き肉なんて無縁だった。
そういうことで高校卒業までまちがいなく鰻は食べてないと思う。寿司はたぶんスーパーで売っている寿司とかどこかできっと回数は少ないけど食べていると思う。たぶんだけど。刺し身はマグロとかは食べられなかったけどアジのタタキが魚屋で安いのでしげちゃんが時々買ってくれた記憶がある。焼肉屋さんは行ってないけど、たまに家で食べたんだろうと思う。これもたぶんだ。そんな子がいるなんて信じられないって思うからだ。
鰻を初めて食べたのは、これはきっと新橋だ。サラリーマンになって確かランチで先輩に連れて行かれ鰻を食べた。鰻を今まで食べたことがありません、なんて恥ずかしくて言えないので知っているような顔をしていたけど、これはうまいなと、まさに舌を巻くとはこのことだ。それでつくづく思った。頑張って生きてきてよかった。そして自分は出世したなあって。鰻を昼に平然と食べるのはエリートサラリーマンだろうなんて、エリートでもないのにそう思った。ただ鰻の身より妙にそのタレのかかったご飯のほうが記憶に残っているんだけどね。
だが歳を経るにしたがって、その鰻の味は大したことはなかったと知っていくことになる。いわゆる贅沢を覚える、である。人間は贅沢を覚えて幸せなんだろうか? 今のわたしは鰻を食べて出世したなあとは思わないもんね。まあよく食べてるんで豊かなだなあとは思っているけど。ただそうは言っても決してわすれないことがある。それは生まれて初めて食べた鰻への感動と感謝である。わたしの原始心象風景と言っていい。私は今でもノスタルジアとともに初めての鰻を思い出す。
ところで先日家人が旅行に行ってわたしが留守番なんで、それで吉野家に行って、ふと鰻を頼んでみた。一人なんで試しにである。そしたら、今のわたしにはとんでもない、これは鰻じゃないだろうって代物だった。でも40年くらい前に食べたサラリーマン向けの鰻も似たようなもんだったんだろうなって思う。変わったのはわたしの方なんである。
皆さんは生まれて初めての鰻のご記憶はおありだろうか? ちなみにわたしの娘は焼肉屋から寿司屋から鰻屋まで小学校に上る前にみんなそれなりの店で食べている。いつが最初かなんて覚えていないどころか考えたこともないはずだ。マウイのホテルで立派なステーキを食べさせたことがあって、パクパク食べて喜んでいたのに、全く覚えていなんもんね。これはこれで幸せと言えるのだろうか?って気はする。
まあなんでも初めてというのは新鮮なものである。わたしが生まれて初めて買った株は、まったく同時なんだけど吉野家とボッシュ、吉野家は1単位。大学時代4年間吉野家で働いておかげで卒業できたから、その御礼として購入した。一生売る気はない。ボッシュは勝負勝負、金額でも吉野家の100倍どころじゃない。
まあ経緯はすでに書いので興味あれば古い記事でもお読みいただくとして、よくビギナーズラックという言葉がある。最初に儲けるとあとからひどい目に会うというジンクス?だ。理由は人は慢心をするからだ。慢心をしないとはいかなることか? わたしが思うには、初めて食べた鰻の味は忘れても、自分が感動して感謝した気持ちを忘れないことである。味は舌にしか残らないからすぐに消える。だが感動は自分の心の中にずっと残りむしろ育てることさえできる。
わたしは感受性が高いのかたぶん感動を忘れなかった。それで今の自分があるように思う。でも慢心はしなかったが、どういうわけかはしゃいで自慢はするようになった。同じ慢だが、だいぶ違う気がする。そう言えば鰻という字もなんだか慢に似ているな。どうやら鰻の音読みはマンらしい。慢心は控えねばいけないが、鰻心はOKだ。鰻の心ってなんだ、そんな無粋なツッコミはやめていただきたい。自分で考えてください。それとも、せっかく気分良く一文を終えられそうなのに、まだこの駄文を続けよとでも言われるか?
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