リスクがあろうがなかろうが嫌なものは嫌
2020年06月25日
ある株ブロガー さんがいて、その方は50万円を15年とか20年とかかけて2000万円にする自分の投資手法と謳っておられる。別のあるブロガーさんは小さな資金を動かしているようだけど、それで老後の年金生活に少しでも足しになればと毎月数万円でも稼げれば嬉しいと言っておられる。そういう方々から見ると、わたしのブログは頭の中がお花畑のポエムだ、ということになるんでしょうけど、それはさておき、彼らが株式投資に期待するものは何かと言うと。月にいくらかいまより収入を増やしたいということです。2000万円という金額はそれなりですけど、20年でわると月に8万数千円ですよね。だから今より月に5万円からせいぜい10万円多く稼げれば生活はだいぶ楽になるでしょうという考えです。
ただそのくらいの金額が望みであれば、なにか資格をとって転職して年収を100万円あげるとかしてもいいし、またはなんかアルバイトでもして、それこそ週末体力維持のためウーバーイーツでもやれば月に数万円くらいは軽く稼げるわけです。またはおせじおべっかの腕を磨いて上司に取り入って査定をよくしてもらっても、サラリーマンは年収で100万円くらい軽くかわってくるわけです。つまり軽い労働対価と変わらないくらいの成果を株式投資に求めるなら、わたしは労働者なら労働者で行ったほうが、効率もよくてリスクが少ないと思います。
そのブロガーさんたちは株式投資は簡単じゃないと自分で言っておられます。辛い経験を何度もして、紆余曲折して、それで10年20年耐えて、なんとか今の自分があると。アルバイトであれば体はちょっときついかもしれないけど、そんな苦労もリスクもない。彼らもわかっているように、彼らの真似をして10人中10人うまくいくわけじゃない。半分もうまく行かないと思います。でもアルバイトなら10人やって10人とも金は増える、まあ続けばですけど。それでもアルバイト先からお金を没収されるなんてリスクはないのです。
わたしはサラリーマンは奴隷みたいなもんだと何度もここで言っています。長くこきつかわれて、ローンとか家賃とか社会保障費とか絞り取られて、子どもの教育費も捻出ねせばならない。ボロ雑巾のようになって、それだけ頑張っても老後に不安が残ってしまう。そのブロガーさんたちだって老後に向けてもうお金は要らないってことじゃないみたいです。
わたしは奴隷で終わるのが嫌だったんです。なんとしてでも奴隷を辞めてやろうと思った。相続とかあればまた違ったでしょうけど自力でいくしかない。その手段が株式投資なんです。そんなことしてリスクが、、とか言うでしょうけど、嫌なものは嫌なんです。そもそも挑戦して失敗しても奴隷は奴隷ですよ。考え方によれば大差ないとも言える。もともと極貧を知っている身です、割り切れば金なんかなくても楽しく生きられる。じゃあ一発やってやろうかと、わたしはそう考える人間だったということです。自分にそこそこ才覚はあるなと思ってましたし。
幸いですけど、今は確かに頭の中はお花畑でポエムを書いていられる身分になれた。これは人生観の差です。高望みなんかしないで奴隷は奴隷らしく少しでも豊かに暮らせれば良いというのも一興でしょう。わたしは決して奴隷を馬鹿にしてません。奴隷と思い極めて懸命に生きるなら、それも美しい。わたしが揶揄するのは、自分のことを奴隷だと思っていない奴隷です。ラットレースを突き進み、少しましな生活を手に入れて自分は上等な人間だと思っている奴隷をわたしは馬鹿にしているのです。
人生は得とか損とか、リスクとかリターンで、決めるものではないとわたしは思っています。何も死ぬ時に持っていけない。損得より、美意識です。格好よく生きたい。そうやって自分の納得と思い出を積み上げれば後悔はないだろう、そう思って生きています。
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