塩漬け組合、損切り連合会
2020年04月16日
わたしの郷里は静岡の清水というところなんだけど、先日シゲちゃんの三回忌をやったお墓とお寺はその東端の興津というところにある。家も残っている。さらに東に行くと由比そして蒲原へと繋がる。
興津と由比の間にある薩埵峠から見る富士は安藤広重の由比(由井)そのままである。
由比は静岡では珍しく空襲で焼けていないので古い街並みも残っている。うまい桜海老とシラスのかき揚げをいただいたり、美術館や歴史スポットを訪ねたり、美味い地酒を買ったりなどが、だいたい墓参とセットになっている。知られた観光地ではないけど静岡に行ったら通り過ぎて欲しくないエリアです。東海自然歩道もあるので興津駅で下車して由比駅まで歩く人もいる。(途中バスを使っても良い)
リーマンショックの時に株ブロガーさんは結局ほとんど消えたんだけど、消えるまでにいろいろあって、損切りした人同士で慰めあったり塩漬けした同士で励まし合ったりって姿をけっこう目にした。わたしはこれを損切り連合会とか塩漬け組合って命名してんだけど、ちゃんと組合長さんもいた。でもこれも下落がさらに進むと結局みんな消えちゃった。まあ書くことがなくなるってのもあるだろうね。塩漬け生き生き株ライフなんてブログないもんね。あっても他の話題になっちゃうか。
まあ20年以上投資をやっていると手痛い損失を被るって人はけっこう見てきた。率直に言って懲りない人が多い。この前電話してきた友人もリーマンショックの時に長いこと塩漬けして、そんでまた今回も結局塩漬けだって言ってたけど、今度は慣れてるから楽だとか、馬鹿なこと言ってるんで笑ってしまうけど、聞いていると痛い目にあったことがあまり教訓になっていないんだろうね。リーマンショックじゃなくてバブル崩壊並でまったく戻らずに永年塩漬けになったらどうするんかいなって思う。リーマン程度ですむ保証はない。(数年で戻ればいいけどね)
それでもその友人はそれなり金があるんでなんとかなっちゃうてのがある。本業がちゃんとあるから。甘いと言えば甘いけど、甘いからやっていられるってのもきっとあるんだと思う。わたしが知る範囲だけの話かもしれないけど、上に書いた損切り連合会とか塩漬け組合とか、いわゆる負け組同士で群れる人たちはだいたい懲りないと言うか、自分を変えることが苦手な人たちだという印象がある。自分を変えたくないと言うか変える気がないので、自分を慰め励ますって思考かもしれない。自分を変えるって言っても所詮投資のことだから、考え方とか行動を変えるってだけなんだけどね。どうやらなかなかできないみたい。
まあ今回損失を抱えた人がもし大きな損失が初めてだって言うなら、わたしがアドバイスできるのは、まず群れて懲りない人たちとあまり慰めあったり励まし合ったりしないこと。それよりやらなきゃいけないのは、自分自身の行動とか考え方を見直してどこが悪かったか自分なりに反省して、それでどうやるか自分で決めることだと思う。アドバイスしてくれる人はいないと心得て。わたしが見る範囲で勝ち組は結局自分で悩んで自分で考えて自分なりのスタイルを体得した人たちばかりなんですよね。前も書いたけど、別に損切りでも塩漬けでもいいのかもしれないわけです。地合いが良い時にそれ以上に儲けていれば結局トータルで勝ち越せる。だから地合いが良かったここ数年の活動を見直すとか、もあるかもしれません。
あるブロガーさんのコメントに書いたし、私自身このブログで何度も書いているけど、結局才能と言うかセンスって言葉におさまっちゃうかもしれない。ただセンスと言ってもモーツァルトみたいにメロディが頭から溢れ出すって才能じゃなくて、勝つために何かピンを感じるセンサーがあって、そこで自分を変えることを躊躇しないって才能ですね。勝つ勝負師てのは勝つために自分自身を変えられる人だってそう思います。わたしの場合で言うと、それを競輪で経験してます。競輪でゲームの構造の認識とかそれに対する心構えとか、それは根底から変えた。幸い株ではそのまま通用したということです。だからって競輪をお勧めはしないですけどね。
結局勝ち組ってのはごくわずかな少数。これは決まっています。その少数になる予備軍的な人たちがいるけど、その予備軍さえ結局どこかで躓いてしまう世界だから、まあわたしがいろいろ言うのはそういう人たちに向けてという意味あいがあります。もちろん主軸は読んで面白い読み物ってことで、それはいつも一番にあります。つまりどうにもならない人はどうにもならないのでせめて笑ってお読みくださいってことです。
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