キルクールの定理とカウゲラークの法則
2020年03月28日
ライトが小さすぎると大きいのを買った
今度は大きすぎる!
買う前に寸法を見ているはずなのに
買ってみて初めて大きすぎるとわかる
世の中こんなノリで株式投資をする人間もいるんだろうか?
それじゃ勝てないな
楽しいのかもしれないけど
でも勘違いしてはいけないのは、楽しいと幸せはイメージとして近いけど間違える人も多いってこと。本人は楽しいと言っていても、傍目から見て幸せそうに見えないってことがよくあるわけです。相場は楽しいから止められない。それも勝手なんですけど、それで幸せかってのは自問に値するとわたしは思います。
もう15年も前にわたしの幸福論という記事を書きました。今でも考えは変わらないです。自分で幸せと思い込んでいても傍目から幸せそうに見えないならそこは考える余地があるということです。自分が知らないまだ見ぬ幸せもあるかもしれないという、言うなら謙虚な幸福論です。自分で固定して断定しないことです。
余談がなくなりましたが、そのくーちゃんが麻雀が大好きでよく一緒にやったんだけど、そのくーちゃんのお決まりのセリフがキルクールの定理と言って、なんてことはない、切ると来る、ってだけのこと。配牌から一枚あるオタ風の北を切った。そしたら、次のツモが北、その時どんな気持ちになります? 多くの人は、ああやっぱりなって思うんです。これがキルクールの定理。やっぱりなって思うなら切らなきゃいい。そんで北は切らないぞと代わりに中を切ると、今度は次のツモが中、キルクールの定理からは逃れられない。
株をやりますと、今度はカウゲラークの法則というのがあります。もうわかりましたよね。買うと下落するからカウゲラークです。なんで棒線入れるんだ?と言えば、それはくーちゃんがキルクルの定理と言わずにキルクールと棒線一本入れたんで言うなら彼に対するリスペクトです。
これは株を長くやっている負け慣れしたベテランがカウゲラークの法則にはまります。一度ハマったらだいたい逃れられない。自分が買うと必ず下がるって気がする。そんで下がると、やっぱりなって思う。キルクールとおんなじです。じゃあと違う時に違う銘柄でやっても同じ、ああやっぱりとなる。カウゲラークの法則からは逃れられないんです。
株の初心者は最初カウゲラークの法則は当てはまりません。買って下落すると、おかしいなって思うんです。カウゲラークの法則なんて知りませんから。それでベテランに相談する。いやあ、わたしが買うと下がるんです。なんでだろう? そうするとベテランが胸を張ってそんなの当たり前だろうと返す。もうベテランにはカウゲラークの法則が体の髄まで染み込んでいるわけです。
これはですね。般若心経の世界なんです。色即是空、空即是色。カウゲラークの法則は自分自身の心のうちにあるものだということです。だからカウゲラークの法則から逃れられない。だって自分でそう決めてるからです。ちなみにわたしはカウゲラークの法則は当てはまりません。買ってすぐに下がることもあるし上がることもあるだろうと思ってます。どちらかと言うと上がるとやっぱりなって思うかもしれません。笑
株は成功体験の効用というものがあまり語られません。人生だったら負け組や大してうまくも行っていない人間の言うことなんか聞かないのに、株だと人の失敗談を聞きたがる人が多い。自分も同じような失敗をしたくないからだって思うかもしれませんが、それは間違いです。人の失敗を聞けば聞くほど、自分も似たような失敗をするようになります。(たぶん)右に打ちたくないと思えば思うほどボールが右に行くゴルフと同じです。いずれにせよ、ある特殊な実例を除けば他人の失敗談なんて役に立ちません。この人も同じように悩んだんだって親近感を感じたり、あるいは自分の悩みを軽減する意味はきっとあるんでしょうけど、そういう心持ちの人は相場なんてやらないほうがいいってわたしは思いますけどね。
まあそういうことで不用不急の外出自粛の中、今日も楽しくお読みいただけたでしょうか?
実はとても古い記事にいいねとか拍手をいただくことがあって、これでこんな記事を自分で書いていた。
ちなみに伊豆屋は沼津にある天丼の有名店です。
ハルトモ君は愉快だね。自分で書いて自分で笑ってりゃこれが笑いの自給自足ですな。
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