株ブロガーに実刑なんて日が来るかも

2020年03月25日
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日々の雑感ーリタイアライフ
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日本では適当なことを言って人が損しても、それが悪いことだと思っている株ブロガーはほとんどいないと思う。損した奴は勝手に損したで済むと思っている。実際そう書いてあるブログさえある。名前も経歴も明かさずに、その割には銘柄とか株価だけは明確に記載して、どう見たって人に勧めているようにしか見えないブログは数多い。対価は得ていないと言っても、例えば人気ブローガーになることだって立派なメリットである。喜んで更新している以上なんらかのメリットを感ずるからやっているんだろうと言われても仕方ない。

海外に目を向けると、日本と同じような株ブログはあるんだろうか? 探してみたけどわたしは見つけられなかった。顔とか実名を出して自分の責任のもとに発言している人間は見つかるけど、どこの馬の骨かわからない匿名ブロガーが、この銘柄がお勧めだ、今が買い時だ なんて言ってるのは見つからない。わたしが見つけられないくらいだから、あっても少なく日本ほど盛んではないような気がする。ひょっとしてアメリカで同じようなことをしたら、訴えられるか、逮捕される危険があるのではないだろうか? 投資は自己責任だからブログで好き勝手書いてもいいのだ。これを日本では当たり前と思っている人間が多いようだけど、実は世界的には当たり前じゃないのではないか?

日本では適当なことを言って人を損させても、罪の意識はあまり高くない。それは詐欺罪とか金融商品取引法などの量刑にも現れている。世間を騒がせるような大きな投資がらみの事件、兜町の風雲児とかで世間を騒がせても懲役6年。日本では詐欺の最高刑が懲役10年である。ところがアメリカでは投資詐欺事件となると懲役数十年なんてざらのようである。アメリカで最も有名な投資がらみの事件は懲役150年で、今も服役中である。

加えて日本では経済的な制裁も少額である。世間を騒がせた扮飾事件の犯人はもうテレビで人気者のようだけど、せいぜい罰金数百万円、ところがアメリカで似たようなことをすれば、罰金は軽く数十億円とか巨額になる。(追徴金は別にあるんだろうけどそれは当たり前)民事賠償の判決だって日本はしょぼくて、億単位の保釈金がポンと払える人間にとっては、ああそうかいと払える金額である。日本では数十年こき使われてろくに金が残らないことを考えれば、数年刑務所に入っても見合うだけ稼げば損じゃないって思う人間がいても不思議ではないと言う気がわたしはする。

老人を狙った詐欺が日本でなくならないのは、量刑も関係あると思う。いくら騙し取ろうが、せいぜい数年で出てこれる。全部立件されずに金を隠せば、十分採算があうと、そう思うからやっているというのはわたしの邪推ではないと思う。株ブログに話を戻すと日本でもネットで風説の流布などで買い煽って自分が売り抜けようとした悪質なケースでも執行猶予がついている。日本は甘いね、と思うのはわたしだけだろうか?

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