コロナと日経平均の関係は気にしない
2020年03月02日
渋谷東急本店の前の道
普段だと人通りも多く車の往来も多いのに
閑散としている
景気を知るには画面ばっかり見てないで街に出たらいいかも
日経平均はどこで底を打つのか?なんて新型コロナウィルスの影響で今後日経平均はどうなるって、気にしている人が多いみたいです。大衆は漠然とした話だけで済む総論を好むのかもしれませんが、総論よりも個別論をまず気にしたほうが良くないでしょうか?わたしは個別株投資家であり、政治家でも経済評論家でもないですから、新型コロナウィルスと日経平均との関連性とか論じる気は起きません。
このブログの読者でご自身が株を保有している会社の貸借対照表とか損益計算書を読める方はどれくらいおられるのか知りませんが(年次報告書もらっていますよね?)、保有している会社の売り上げが10%下がったら利益はどれくらいになるか、パッとわからないといけません。世の中見てるとこの感覚が希薄で、決算予測とかの数字が出てきてからびっくりなんて間抜けな人がとても多いと思います。
企業ごとに利益構造は異なります。売り上げが10%減って利益は20%減くらいで済む会社もあるかもしれません。あるいは売り上げが10%減っただけで、利益が90%減るとか赤字に転落する会社もあるかもしれません。傾向としては固定費が大きい会社はコロナウィルスによる売り上げ減が利益を直撃するでしょう。固定費って?人は自分で勉強してください。さて仮に利益が90%減ったとか赤字企業となった場合株価はどうなりますか? それこそ株価収益率とか、株主御用達の経営分析数字でも使って想像されたら良いかと思います。
これから暖かくなるとコロナウィルスは収まるさ、って話はよく聞きます。簡単に言い切る人が多いです。言えることは、そうかもしれませんし、そうでないかもしれません。ただ仮に収まったとしましょう。そんで次の冬また流行って売り上げが10%減ったら、あるいはもっと減ったらどうなるんです? 日本の個人投資家は企業分析と言うと、株がらみの指標ばかり気にする傾向が強いとわたしは思います。あんなのは基礎の基礎なんで理解するの当たり前ですが、もうちっと踏み込んで投資先企業のビジネスをバランスシートも含めて読み解こうというくらいの気構えと勉強する気持ちはあったほうが良い気はします。
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