あまりアクセスアップを狙うと文章の質が落ちる

2020年02月27日
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日々の雑感ーリタイアライフ
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ASUSのChromebookについてしばらく使って思ったのは、やはりキーボードの打鍵感がMACに比べると落ちるということ。値段を考えたら仕方ないと言える。別にChromebookすべてが安物というわけじゃない。長文を打とうと思うとMACを知っているだけに差が気になるというところである。ということであくまでも家での使い方だけど、Appleの純正キーボードを接続してみたら流石に快速で打てる。でも家ならマックを使えばすむ話でいろいろ持っていると使い方がよくわからんようになってくる。言えるのはわたしにとって打鍵感というのはブログを打つ上でとても重要だと言うこと。

それにしても、ブログを書くじゃなくて打つと書いたけど、ペンを折るとか電話を叩き切るとか、いろんな言葉が消えていくのも時代の流れだね。最近のマックのパソコンはペタペタしてわたしには打ちやすいと感じない。もともとストロークの小さい軽く触れるようなタッチが好みだけど、行き過ぎたという感じである。新しいMACを買うのを躊躇する理由のひとつになっている。

ブログを打つでも書くでもいいんだけど、わたしに会ったことがない読者がほとんどである。もちろん直接知っている人もかなりいるけど、2000人の読者に比べれば少数である。それでほとんどの読者はわたしのブログを読んで、わたしの人間性と混同する。なぜ混同すると書いたかと言うと、詩人の谷川俊太郎氏がラジオに出演して、そう表現していてわたしも共感したから。谷川氏にとっては、詩は商品であると。

わたしはお金を得てはいないので商品とは言わないが、あくまでも書き物だと、よく言っている。もちろん根っこには自分というものはある。だけど、その上で、こう書いたら面白いなとか、良い感じになるなとか、そうやって多様な視点から文章を書くようにしている。こう考えもあるなと思うことも書くけど一方で逆を考えていることもある。情報系の記事ではないので読んでいて面白いかどうかが大切である。言いたい中身とかはそんな重要ではない。言うならコメディアンとか落語家みたいなもんで、お客を笑わせたいということである。別に不純な動機ではないはずだ。

ブログを書く場合にはアクセス数というのは人気との相関関係はある。それは間違いないけど、読んで面白いと思ったか、あるいは楽しみに読むかは、これは単純にアクセス数では計れないと思う。クリックはしたけど期待とは違って中身は読まないとか、2度と来ないとかなら人気があるとは言えない。イイねとか拍手とかこれはある程度目安にはなると思うけど、付き合いで押している人が多くて人気とは言い難いブログも多い。

株ブログの場合は文章を楽しみに読むんじゃなくて、情報が欲しくてアクセスする人も多い。だから取引記録とか銘柄とか株価とか、具体的なことリアルタイムで書いてある方がアクセス数は伸びる。だが情報が欲しいだけなら斜めに読んで情報だけ取れば良いので、文章を楽しく読んでもらうという意味では、実は人気があるとは言えないとわたしはそう思っている。

また初心者向けに書いた方がアクセスは伸びるはずだ。まず初心者が圧倒的に多いということ、それと初心者はどこぞの雑誌とか本に書いてあることを焼き直ししておけば大仰に感心してくれることが多い。目新しいもの、そこでしか読めない文章でもなんでもない。大したこと書いてないわりに称賛の御用コメントが並ぶ投資ブログが多いのはそういう理由だと思う。

ブログで喧嘩腰の人もたくさんいるけど、これには二つあって、文章のやりとりの中で感情がうまく制御できていない人と、加えて喧嘩をすることでアクセスが上がるのが嬉しいという人、といる。そしてその両方とも兼ねている人といるようだ。

物を買う時に口コミを調べるという人は昨今とても多い。自分がある商品を買おうかなと思っている場合に、それで口コミを調べると、悪口から入る記事が最近とても目に付く。自分が買おうと思っている商品の悪口は気になって読むだろうというアクセスアップ狙いである。ところが読んでいると実はさほどの悪口でなくて、買わせるサイトに誘導している記事とか。これはまだるこしくて読んでられない。なかなか要点とか結論を書かない記事も多い。これもアクセス狙いで次々にクリックさせたいだけで、実は中身はないとうケースも多い。

ということでだらだら例をあげたけど、アクセス数をあげようと思うと文章の質は落ちるということである。あまり良い文章にはお目にかかれないことになる。わたしなりに人気指数として気にしているのはまずリピート率、それから一度来て何ページ読むか(ページビューをリアルアクセスで割る)、である。リピーターが多いということはまた読みたいと思ってもらっている証だし、いろんな記事を続けて読んでもらえるのも面白い記事を書いている証だと思う。

わたしのブログは1日のアクセスは1500から2200くらいである。そのうちリピーターが95%である。さらに一度来ると5記事くらいは読まれている。中には10、20と読む人もいるみたいだ。初めてのアクセスはとても少ないけど、それでも月に数人からせいぜい十人くらいが常連読者になってくれる。ずっとその傾向が続いていて今でもリピーターは増え続けている。急いでアクセスをあげようとしないのが結果良かったと思う。むしろ読者を選んでいる。代わりに長くたくさん書いている。15年で原稿用紙4万枚というのは我ながら伊達じゃないと思う。

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