ステータスを得る喜び
2020年01月15日
昨日は午前中スキー。午後からゴルフをした。風もなく凍ってもいないのでそれなりに快適に回れる。寒いしスキーの後で多少下半身に負担が来ているので変なあたりも出るけど、それなりにナイスショットも出るのでそれで機嫌良くなれば十分というゴルフ。16ホール終えた所で温泉が開く時間になったので上がってしまう。それに流石に夕方は急に気温が下がる。のんびり温泉で体を温めるに限る。スキーもゴルフもいつでもできる。
ANAのビジネスクラスに往復乗ったわけだけど、往復ともいかにも俺は上級会員なんだぞと言うオーラを出している人間を見かけた。エコノミー客なんだけど最初に子どもとか年寄りと一緒に飛行機に乗れるみたいで、ドヤ顔で真先に並んで周りを見渡している。ビジネスクラスの人間が間違えて乗ろうとしたら、なんか嗜めるように手で制していた。俺のが先だと言うわけだ。
わたしも昔は出張族でエアラインの最上級会員にずっとなっていたけど、確かに特典は多い。座席の予約とかラウンジの利用とか。特に日系の航空会社は今でも修行みたいにマイル稼ぎをしてそれで上級会員になりたいという人が多いみたいだ。飛行機に乗るというのは多くの人にとっては非日常なんで、そこで高いステータスを得て特別扱いを受けることが嬉しいのだろう。特にエアラインの場合は社会的なステータスとは関係なしにたくさん乗れば上級会員になれるので、余計嬉しいという人もいるだろう。
わたしなんかは仕事で飛行機にたくさん乗っていたので行列に並ばずスムースに移動できるのは良いと思ったけど、今は自由人で暇人だから早めに空港について時間にゆとりもあるので、多少の行列はどうということはない。行列で並んでイライラする人間はだいたい何かストレスを抱えているんじゃないかしら?ラウンジだってバカ食いバカ飲みするわけでもなし、それにそんな有り難がるほどの料理は並んでいない。ラウンジは混んでいて外のレストランの方が快適なこともある。
飛行機だって先に乗ったからと言ってそれほど嬉しいと言うことともない。どうせ同じ飛行機なら一緒に飛んで一緒に着くし、荷物は多少早く出てくるけどだからとどうということもない。どうせのんびりリゾート旅行である。
ホテルにも上級会員とかあってそれで自分は特別扱いを受けて当然なんだという顔をしている客はけっこういる。わたし自身は会社契約のホテルがヒルトン東京(新宿)だったのでかなり泊まっていたけど、チェックインでなんか並んでいるとカードをチラつかせて良い部屋寄越せと交渉している人間はわりと見かけた。そんなの要求するような奴にはかえっていい部屋やらない従業員も多いと思うけどね。わたしが従業員ならそうする。
世の中には、いい色のカードを持っているからステータスが高いんだぞとか、高い車に乗っているからそれなりの扱いを受けないと気分が悪いとか、もちろん、そういう延長に自分の社会的な肩書きとか経済力で他人から何か特別扱いを受けたいと、それはほんの多少なりとも感じない人間は少ないと思う。
わたしだって多少はあった。便利だからね。だがわたしは肩書きのない存在をもう8年もやってきて、そういうのは本当にどうでも良くなっている。特別扱いを受けたいとも思わない。結局特別扱いを受けたいという心持ち、つまりステータスを得たいという気持ちは、まともな人生を歩んでいるなら結局人生どこかで要らなくなるもんだという気がする。私なんかは早くなった方なんだろう。早く無くなった方がいいんじゃないかしら? まあ最初からずっとないって人もいると思うけど、まあそんな羨ましがるようなもんじゃないとは申し上げておきます。
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