技術の日産、復活はあるのか?
2019年12月30日
2005年から株などを中心にブログを書いているわたしだけど、過去に3社だけ(だと思う)お勧めできない銘柄としてここで記事にしている。2005年にライブドアそして2006年にグッドウィルと日産自動車である。どの会社も今が盛りと言う時にあえてわたしは記事にしている。だがそれらの会社がその後どうなったか? ご存知の方も多いだろう。たくさん書いて3つ当たったんじゃないですよ。三つだけ書いて三つとも予言通りです。自分でも凄いなって思います。もっともこれくらいでないと不敗の投資家にはなれないってことかしら?
その時の記事は
株式投資過去記事2005年〜(2.3M=481頁ほどのpdfファイルが開きます。)
で読めるけどリーダーフレンドリーなわたしだから目次と日産の部分だけをスクリーンショットを撮ってここに掲載してみたい。
以上である。どうです、2006年の記事を今読んでも読み応えあるでしょ。
今でも名刺箱を漁ればゴーン氏の名刺は出てくるかもしれないが名刺箱そのものが納戸の奥深くでどこにあるかわからない。もう捨てたのかもしれない。持っていても何の意味もない。
さて読者の興味はこれからどうなるかであろう。技術の日産は復活するのか?この話題に触れる時に二つの重要な視点がある。それは日産という会社の力が他社と比べてどうなのか? という視点と業界そのものが向かう方向という視点である。
まず後者について軽く触れておくとわたしは2012年に自動車業界を去っているので今の状況はよくわからない。だが自動車メーカーでなければできない、内燃機関の開発とか環境技術とかはすでに一段落して、長期的には向かう方向は電気自動車一本道になっていく方向は見えていると思う。そして自動運転が開発のメインイシューになっていく。そういう流れの中で自動車メーカーはしだいにパソコンメーカーのような姿になっていくとわたしは想像している。どこでも中身はそんな変わらない。逆に言うなら自動車メーカーの技術を売りにする時代ではなくなっていくということである。この話はこれくらいにしておこう。どこかに詳しい現役の人間がいるだろう。
さて日産という会社に視点をあてるとどうであろうか?日産はハイブリッドだディーゼルだとか飛び越して電気自動車に向かったから先見の明があったなどと御用記者が書いた御用記事を真に受ける人は多いだろうが見当違いである。日産はゴーン氏が来てから面倒な開発を止めてしまった。1999年からのこと。もう20年たっているけどそんな簡単に電気自動車まっしぐらにはならない。これからも相当かかるだろう。自動車技術というのは要素技術開発という基礎開発だって10年後くらいが目処である。3−5年先を見据えて車を開発する。
E-powerを最先端の先進技術だと誤用記者が書いた誤用?記事を真に受ける人も多いみたいだが、実態はハイブリッド車を機能カットしてコストダウンしている車にわたしには見える。トヨタだってホンダだって、似たような車はすぐに出せるのに、なぜ出さないか? そこを考えるとよいと思う。かつて日産がリーフを出した時にもいきなりステーキならぬいきなり電気自動車、すごいでしょと胸をはったがその後どうなったか? これもトヨタやホンダが追従しないことを見ればわかることである。
余談だけどリーフは最近蓄電池として中古車の人気があるみたいだ。我が家の隣の家が庭にずっとリーフを置いてある。なんでかと聞いたらソーラーで発電した電気を蓄えて自分で使うそうで、まず災害に強いし電気の買取価格も下がっているからだそうだ。ハウスメーカーが出す蓄電池はバカ高いのでリーフがお得なんだって。
さてゴーン氏が来てからもう20年もそういう会社をやっているのである。ゴーン氏が来てから日産は優秀なエンジニアがずいぶんと転職した。逆らう奴は会社にいられなくなった。そしてゴーン氏が来た1999年に入社したエンジニアは修士博士が多いので40代なかばになっている。まさに開発の主力世代である。技術の日産を取り戻すのにどれほど時間がかかるのだろうか? と思う前に誰がリードして教えんるんだい?て問題がある。そして上に書いたように取り戻したとして、その時に業界はどうなっているのか? も多いに考慮せねばならない。
さて長くなったので、続きは別の記事にしましょう。
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