フィクション「風説の流布」

2019年11月29日
0
0
日々の雑感ーリタイアライフ
風説の流布には刑事罰があって10年以下の懲役か一千万円以下の罰金またその両方、さらに課徴金が課せられる。実際インターネットで適当な情報を出してそれで売り逃げしようとして摘発された人間もいる。わずか数万円の利益で前科者となった。犯罪要件は2つ。風説であること。そしてそれを流布すること。


さてこれから書くことはフィクションである。数ヶ月前からあるブログを立ち上げて猛烈に更新をしている自称プロトレーダーがいるとしよう。数十億単位とかの大きな資金を動かしているみたいことを自分で言っている。ブログ主自身は自分の資金を1000倍以上にしたとも豪語している。凄い言葉が踊る。自分を信じれば皆プロの投資家にしてあげます。全員で一緒に儲けましょう。わたしについてきなさい。それもお金は要りません。世のため人助けでやっています。こんなのを真に受ける人間がどれほどいるのかと思う人もいるだろうがけっこうな人気ブログになってきた。


ブログ主はさながら教祖のように振る舞い信者を募る。そして散々風呂敷を広げた上で別の新しいブログを作る。新しいブログは登録制で非公開だと言う。ブログ主はさかんに強調する。閉鎖性を保つことが重要であると。そこでは公開の場では書けないようなディープな裏情報を信者に伝えるらしい。また具体的な買いの指令なども出すみたいだ。それであっと言う間に数百人が登録している。コメント欄にはブログ主様を信じてついて行きますという文言が踊る。教祖は募集打ち切りだと宣言するが実際はまだ受け付けているようである。登録している人間はズブのど素人でプロを目指すとか勝ち組とかなんてレベルじゃない人間が物凄く多いように見える。どんな素人でも勝たせます。プロにしますということらしい。相手は誰でも構わないのであろうか。


なぜブログ主はどこの誰とも知らないど素人を数百人も集めて閉鎖的サークルを作ったのであろうか? 邪推は控えておいて、間違いないのはその閉鎖的なサークルの中では相当なことを語っても仮にそれが風説であろうと、犯罪となる可能性はほぼないということである。なぜなら流布にならないからである。信者は自分の意思で登録をしている。あくまでも閉鎖的なサークルでのやりとり。流布とは広く世に伝えること。仮に風説であっても犯罪にはならない。だが数百人もいる。さてその信者に今後買いの指令を出すときに自分はどうするんだろう?一緒に同時に買うのかな?


このブログ主は「やはり絶対儲かる」を謳い文句に兜町の風雲児となったさる投資顧問を自分の師匠と考えているとブログで書いている。その風雲児は結局詐欺で立件されて懲役に服している。わりと有名な事件である。ブログ主はその風雲児を仮に尊敬はしても刑務所には入りたいとは思っていないはずだ。言動に気をつけていることは十分想像はできそうだ。



以上である。さて今後どういう展開があるのか? フィクションだからそのうち続きを書く機会もあるかもしれない。それにしても風説の流布は慎しまねばならない。新しい閉鎖的なブログでも立ち上げようかな?爆


関連記事
ハルトモ
Posted by ハルトモ
自由人ハルトモ。那須とさいたまを毎週往復するリゾート&リタイアライフ、そして旅、投資ネタもありのブログです。
自己紹介へ

Comments 0

There are no comments yet.

コメント投稿