買って待つ投資、買わずに待つ投資

2019年10月08日
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株式投資
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毎週呼吸法の稽古で渋谷に出る。出たついでカフェでお茶したりブラブラと歩いたり店を覗いたり、それでなんとなくに街に触れることで世の中の動きを感じた気になる。今はとにかくアジア系の旅行者が減った。キャリアを引いている旅行者が減った。日本に来ている旅行者は減っていないという統計もあるようだけど、少なくとも中国韓国は減ってるだろう。そうなるとなんとなく歩いてい聴こえる人の声が減った。大きな声で話す人間がきっと減ったのである。

このまま戻らなくてもいいと個人的には思う。別に来るなと言うわけではないけど、あまりにビジーだった。北京で行った時に中国人ガイドが言っていた。歌舞伎町を歩いていたらここは中国かというくらい中国語ばかり聞こえると。人数に加えて音量が大きいからである。

ある人の投資法はこんな感じかしら?
まず潰れないようなしっかりとした会社を買っておく。これはという銘柄を厳選する。そこを読み間違えておかしな会社を買ってはダメである。リーマンショックのような暴落が来ても、余裕資金を投入し買い増しをして待っていれば良い。当面の生活費は困らないのである。5年でも10年でも待てる。しっかりとした会社であればいつか株価は会社のありように相応しい水準に戻ってくる。それで目標株価に達すれば売れば良い。

基本的には買った以上自分の売り場を待つという戦略である。この方式は実はとてつもなく気長であれば、リーマンショックどころかバブル崩壊でも機能した。以前紹介した京都の相場師は、そうやって15年20年待って最後利確したのである。ナンピンはするだろうが、とてつもなく下がり続ければ最後ナンピンも効かなくなる。でもそこで投げずに待てるかどうかである。

以上の考え方はなかなか強力だと思う。多分負けない。ただ資金力がある人間が取るべき選択だと思う。だが資金がない人間がのし上がろうとする時にかなりかったるいかもしれないというか大きく資金は増やしにくい。まずしっかりとした会社を選ぶということであるけど、ここは誰でも知っているしっかりではいけない。実は皆が倒産するかもと思っているけど、実はしっかりとしていてそしてある程度読める期間で業績が急展開する銘柄でないといけない。そんんものわかるか!という人はそこで終わり。わたしはほんのいくつかはわかりましたよ。ということでわたしは自分の投資スタイルで2005年に書いた通り、尋常ではない業界と会社の知識を有して、さらにしっかりとした資金管理で、それで買って待つという投資家であった。

さてもっと資金が増えたら別の考え方もできる。ノーポジで待つということである。ポジション持って待っているよりだいぶストレスは少ない。実際リスクも少ない。その分回転率は下がるが、もともと余裕資金であれば別に増えなくても良いのだからどうということはない。生活する金はすでにあるのだ。わたしは資金が増えて、さらに業界を自らが去ったことで投資家としては差別化しづらくなった。そこで買って待つのではなく買わずに待つという戦法になった。いつか起こる地震を待つようなのんびりとしたスタンスである。相場の場合は地震以上にいろいろ起こる。暴落だけではない。スキャンダルとかいろいろあり得る。

このように戦い方と言うのは変わっていくと言うのが当たり前である。信長が桶狭間の戦いを見事制して、そして二度と桶狭間はやらなかった。状況に合わせて戦のやり方は変えた。むしろ変化し続けることができるものこそが生き残るというダーウィンのお説通りということである。

待つということは買って待つ買わずに待つどっちもあるということだけど、ただあまり相場が好きだと買わずに待っていることが辛くてできない。欲が深くても買わずに待っていられない。待つという行為そのものは買って待つより買わずに待つ方が辛いと感じる人は多いかもしれない。ただ金があれば待てるというものでもないのだろう。

わたしは相場は趣味ではないし欲も深くないし、趣味もたくさんあるし、遊び相手にも恵まれているので買わずに待てるのである。いくら相場が好きだと言っても、だんだん興味は下がると思う。そんなに金があっても仕方ない。そのうち判断力も鈍るだろう。どこかで結局辞めざるを得ないと思うけどね。まず死ねばとにかく終わりだ。であれば買わずに待っていた方が良いとわたしは思ったということです。

ところで買わずでも買ってでも待つというのは静である。だがわたしの経験では静だけでは大きな勝ちを収めるのは難しい。動があることで、たとえば普通のサラリーマンが大きくのし上がれる。この動の話を次に書きたい。
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