交渉は状況とタイミングを選ぶことが肝要

2019年09月30日
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旅を楽しむコツ
釜山出発も当日になって大韓航空に電話を入れた。帰路を変更できないかと。あくまでもデルタの特典旅行なんで窓口はデルタだけど実際は大韓航空がハンドルとなる。わたしが言ったのは、元々16時のフライトが大韓航空の減便で朝9時に帰れという振替はあまりに酷い。せめて午後便に乗せてくれ、ということである。

この話はデルタに言っても埒があかなかったので、直前までわたしは待っていた。減便したのは大韓航空なんだから大韓航空と話せばなんとかなるかもしれないと思ったがフライトがデルタのマイルなんで窓口はデルタ。早めに大韓航空に言えばデルタと話してくれと言われるだけである。

だが当日となれば話は違う。旅行が始まれば大韓航空が担当である。旅行当日はグレー。それとこれから行くんですけど困っています。と相談するのと、来週行くんだけどなんとかならんかと相談するのは、交渉の進み方に大きな差がでる。日があればデルタとお話をとか逃げやすい。だが今断ると終わりというタイミングは断る方も断りづらいのである。さらに一週間前に散々交渉して一旦断られてしまうと、今度はそれが記録に残って直前の交渉が効かなくなる。すでにご回答申し上げた通り、、とか言われる。かと言って旅行が始まってしまうと現場ではどうにもなりませんと交渉ができないことも多い。つまりチャンスは一度と一番良いタイミングをはかるのである。

交渉力と言う言葉はよく聞くけど、このタイミングをはかるということを言っている人はいるのかな? 交渉力がある人は話の筋立てに無理がないから交渉に成功する。ゴリ押しの交渉力なんてその場限りで意味はない。状況とタイミングを選ぶというのは1番の要素になるくらい重要である。言葉がいくら巧みでもそれはしれている交渉力だと思う。

この考え方はビジネスでも非常に重要である。タイミングを外した間抜けな交渉をすることで商売を失うことがしばしばある。このビジネスを本気で決めようと思うならたった一度の交渉にかける。ライバルだっているお客だって忙しい。ダラダラと交渉して良い場合はないことはないがそれはとても有利な時だけである。不利な時ほど状況と場所とタイミングを選ぶ。となると有利不利の総合的状況判断も実は重要だ。まあビジネスはもうどうでもいいか。

ということで状況を説明して助けてとお願いしたら、大韓航空社内で検討してくれて、経由便ではあるけど午後便に振り替えてくれた。一度乗り継ぎになるけど朝ゆっくっりと動けて買い物もできる。この方がずっと良い。予約変更の方法として大韓航空からデルタに電話をしてこの便でOKだからと予約をデルタから入れ直してくれた。これが旅行が始まってしまうとまた現地ではどうにもならないと言われるわけだからまさにタイミングの勝利だね。

まあエコノミーの短いフライトの話ではあるんだけどね。サラリーマンをしていた時は安ホテルに泊まったり、狭い機内で過ごしたりしていると、なんだかとても窮屈で気分が悪いなどと思ったもので、それで自腹で出張で高いホテルに泊まったりグリーン車に乗ったりビジネスクラスに乗ったりしたわけだが、どうもその気分の悪さは己の心の中から出たものだったのかもしれないと思う。

今となると長くないフライトならエコノミーで全然問題ない気がする。ホテルもステータスにこだわらず機能的で過ごしやすく利便性の良いホテルを安くアレンジする。旅に出ても公共の交通機関を積極的に使うようになっている。もちろんケースバイケースではあるけど、体力は十分あるので、このブログに書いているような旅のスタイルを当分続けるつもりである。

稀勢の里の断髪式をテレビでやっていた。稀勢の里の相撲人生は最後残念だったなとは思うけど、今となっては仕方ない。いろんな人間が断髪に土俵にあがるけど、その中に稀勢の里とほぼ同期の琴奨菊が上がった。いまだ元気に現役の琴奨菊。陥落したとはいえ大関にもなれたし、優勝もしたし、綺麗なお嫁さんももらって、今でも人気もある。こういう相撲人生てのもいいなあて思うのは私だけじゃないんじゃないかしら? 決して栄達だけが人生じゃない、かと言ってそれなりに美味しい思いもちゃんとしてるし、いいんじゃないかしら。どんな世界でもあまりに高みを望むときつくなる。もちろんそれもそれで立派な人生だけど、好みというものもあるし向き不向きもありそうだ。

私も自分なりに自分に合っていそうでかつ心地よいと思われる選択をしてきた。勿体無いと言う人もたくさんいたことは事実だけど、家族と自分の幸せを最優先した。それにそんな偉くなりたくもないのである。

まあ相撲取りはこれからが長い。稀勢の里には良い親方になってほしいなと思う。琴奨菊は適当にうまくやるような気がする、きっと。
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