生命保険の先進医療特約で損をしないために

2019年07月31日
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マネーと生活
 

数年前だがパリのポンピドー美術館にカミさんと行った時の写真。白内障手術を受ける前の私は、大げさな話、モネとかの印象派の絵画のように世間が見えていた。手術した後のクリアな視界から比べるとそれくらいと言いたくなるくらいの差である。だから色彩鮮やかな絵画も当時の私には皆霞がかかって見えていた。と言うことでパリにまた行っていろんな絵画をクリアな視界で見たいと考えている。特に絵画を見たい。2年前に行ったローマとかウィーンは手術後だったのでクリアな画質?を堪能できて、ますますパリに行きたくなっている。パリは2日であとはゆっくりとフランス田舎をドライブ旅行してみたい。そんでミシュランの星なんて関係なく地元に愛されるレストランを訪ねてそれでマイナーで良いからしっかりとしたワインセラーを訪ねたり。

ネットのどこぞより引用『厚生科学研究班の報告では、白内障の初期の混濁を含めた有病率は、50歳代で37~54%、60歳代で66~83%、70歳代84~97%、80歳以上で100%とされています。』

加齢により殆どの人間がかかる白内障。根本的な治療法は眼内レンズ挿入手術である。眼内レンズには大きく分けると単焦点レンズと複焦点レンズがあり、単焦点レンズは保険適用。複焦点レンズは保険適用になっていない。

ただし複焦点レンズは先進医療に指定されていて然るべき指定を受けた医療機関で治療が施されるということになっているが、複焦点レンズの場合どこでもやっている、開業医でも指定されていることが多い。先進医療には九十三種類あるらしいけど、その適用実例のうち半分くらいがこの複焦点眼内レンズである。

生命保険には先進医療特約というのがあり、先進医療を利用した場合には治療費が全額支払われる。特約代は一ヶ月数十円から100万円くらい。当然眼内レンズも対象となる。数十万円から100万円(両眼で)が生命保険で賄われる。掛け捨ての医療保険は3000円くらいであるので、この複焦点眼内レンズを生涯に一回入れるだけで殆どの人は生命保険料の元が取れる。その上で他の治療にかかればそれも賄われる。

複焦点眼内レンズはどんどん進化しており2焦点から他焦点も出てきている。複焦点レンズの寿命は一生であるそうだ。つまり例えば40代50代の眼鏡使用の人が軽い白内障の内に、白内障の治療と同時に視力矯正の特典を期待して手術をしてしまえば、眼鏡なしのクリア視界が手に入る、いや目に入るというわけだ。近視だけでなく乱視も矯正される。今まで眼鏡を長年つけていた人間が白内障の治療とともに眼鏡がない生活になる。この快適さはえも言われぬものがある。

白内障手術の他の先進医療と比べてユニークな点は命に別状はないこともあって手術のタイミングを患者が決めることができることである。眼科医は実生活に支障を感じたら手術のタイミングであると患者にアドバイスする。暗いところで見えにくい、逆光だと相手のかおが見えない、夜運転すると眩しくて怖い。こういう症状を感じたら白内障の手術時期である。この感じ方はひとそれぞれなのでいつやっても構わない。軽い白内障だからと医者が手術をしてくれないということはまずないだろう。その場合は他に行けば良い。

白内障は非常にゆっくりと進む。見づらいと感じ始めてからだいたい手術まで数年いや10年以上の人もいると思う。医者に行かなくても自分で自覚できる病気である。私の場合は白内障ではないかという自覚は長年あった。会社の同僚とか親戚で白内障の人がいて症状を聞いていたから。

ただ自分がいよいよ実生活に支障があると感じてから長い。目の手術なんて誰でも怖いだろう。それでもいろいろ調べてそこで複焦点眼内レンズの存在を知った。知人はみな単焦点を入れていた。私は白内障手術の数年前にネットの掛け捨て医療保険に入っていた。親父も祖父もガンで亡くなっているし、親戚にガンも多いので先進医療特約もつけていたのである。この特約で白内障手術の費用が賄われた。だいたい100万円くらいであった。

手術をしての感想は、いろいろあったが、やってよかったである。いやもっと早くやるべきだと思った。眼鏡なしの生活は夢のようである。新聞どころか聖書も読める。パソコンスマホの小さなフォントも読める。一方運転免許は眼鏡使用なしである。すでに数年眼鏡なしの生活をエンジョイしている。

 




今となって自分の経験を含めて振り返って、私はこの複焦点眼内レンズが先進医療になっていて、かつ生命保険の特約の対象になっていることに、制度的な不思議さを感じている。殆どの人間がいずれは罹患する病気で、それでいつ治療をしても自由で、それで街中のどこでも治療が受けられて、それでいつ生命保険に入るかも自由で、それで高額な治療費が生命保険で賄われる。白内障治療の主目的以外に視力矯正という大きなおまけが付いてくる。

技術の世界の話だから多焦点レンズはどんどん進歩すると思う。私の時は多少のネガも医者から説明された。これは医者から聞いたり自分で調べれば良いが、夜間のヘッドライトのぎらつきとか。ただわたしのケースでも手術前よりはるかに見やすくなって、それで数年使っているうちに気にならなくなった。こういうネガもどんどん改善されているんじゃないかと思う。

とすればいずれは多焦点レンズが当たり前になって保険適用になるかもしれないが、医療費が増す方向をお上が首を縦に振るだろうか? 逆に先進医療から外されて歯科のインプラントのように保険適用外になってしまう可能性もあるんじゃないかと思う。上に書いたように、いつでもどこでもできる先進医療というのは変であるし、生命保険の支払いがこの眼内レンズばかりになってくると保険料に歪みが出てくる。もうすでに出ているんではないかと思う。そうなると先進医療に入る入らないじゃなくて、生命保険会社が支払い対象から外す決定をする可能性もあるのではないか?それくらい不公平である。

現時点では医療保険で先進医療特約をつけて複焦点眼内レンズを入れた人は経済的には得をしている勘定になっている。逆に言うと先進医療特約を付けないでいてそれで費用の理由で多焦点レンズを諦めた人は損である。わずか月100円程度の差が大きく効いてくる。当たり前だけど医者に行って白内障と診断されてそこで多焦点レンズの存在を知って、いいなと思ってそれから保険に入ってもダメである。勉強不足だと損をするということである。身近な白内障手術だけでも先進医療の価値はあるし、またなんらかの理由でその特典が外される可能性とさらに手術後の利便性を考えると、私は友人知人から聞かれると早い事やった方が良いとアドバイスしている。



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ハルトモ
Posted by ハルトモ
自由人ハルトモ。那須とさいたまを毎週往復するリゾート&リタイアライフ、そして旅、投資ネタもありのブログです。
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