質より量
2019年07月06日

ツバメの兄弟。一泊1万円の宿に泊まる。きばって一泊3万円の旅館に泊まる。1万円の3倍だから3倍の満足感だろうか? 300万円の車を買う。きばって900万円の高級車を買う。値段が3倍だから3倍の満足感だろうか?
逆の話もある。旅行に一回いくのと2回行くのと、これは満足感は倍だろう。たくさん遊べば思い出の数も多くなる。思い出の数が多ければ多いほど満足感は高い。だから人生を幸せに運ぼうと思えば質より量であるという見方はバカにできない。
家族であるいは伴侶と楽しく過ごした時間が多ければ多いほど幸福感は高まる。金を使えば使うほど幸せになるなんてわたしはあるわけないと思う。もっとも金を使って幸せと感じる人間はそうすれば良い。わたしとは次元が違うというだけのことである。
時間と体力と金とまん丸が良い。むしろ金は時間と体力に従属するべき存在である。時間と体力は多ければ多いほど良いがお金は多ければ多いほど良いということは決してない。
世間体という見方をすれば量より質を上げる方がずっと目立つ。あるいは体力と時間がついてこないというケースも大いにあり得る。本当に豊かな人間はありあまる体力と不足のない時間とそれに見合う程度の金がある人間である。
3倍高い車を買う代わりに月に1000キロでなく月に3000キロ走って、それでヘタレば買い換える。飽きても買い換えるけど車の量は人の3倍。金はわたしの体力と時間を超えることはけっしてないのである。
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