北京旅行も終わり、、、
2019年06月28日

北京で見る世界遺産は明と清の時代のものばかりである。それより古いものは影も形もないと言っていいくらい。日本では発展した仏教に関係するものは明清でもあったはずだが、その後共産党に破壊されたらしい。その代わりと思えるくらい天安門の毛沢東の巨大な肖像画はなにやら一種の宗教めいた、あるいは皇帝らしい趣を感じさせる。
明の遺物が破壊を逃れたのは明を建国した朱元璋が農民出身だったのと関係あるんじゃないかななどとそんなことを勝手に思うと、調べてみたくなり、いろいろ読んでいる。
日本人にとっては宋ー元ー明というのは馴染みが薄いけどけっこう面白い。やはり行ってみたから興味も出る。旅というのは興味があるところを旅するのも良いが興味がなくても行ってみるもんだと思う。
北京市内に頤和園という世界遺産がある。故宮の別荘というかリゾート地で西太后はここで暮らしていた時間が長かったそうだ。大きな湖があるけど、これは人夫たちに掘らせた人工湖で、ただただ皇帝のために作らせた湖。

湖から運河が引かれて舟遊びもできるようになっていて、さらにそのほとりには蘇州を模した商店街がある。これは皇帝始め貴族たちのお買い物ごっこ用の商店街でそのために店が開いていたそうだ。たまには庶民のように街歩きでもしたいから商店街を持って来いと言うわけだ。湖を掘ってしまえと同じ理屈である。この頤和園は西太后が随分増築したそうで、その費用は清の海軍予算の15年分を横流しして調達したそうだ。滅びるわけだ。結局そういうことをして喜ぶ連中の人間の質感をどう思うかである。
ANAの国際線でビジネスクラスは経験があるけどエコノミークラスは始めて。ANAのエコノミー席はとても快適である。シートは寝るんでなく数時間映画を見たり食事をするには十分快適。食事は美味しい。CAはとても親切だ。あんまり快適なので、「初めて乗りましたがとても快適です。」とCAに言ったら破顔一笑さらにいろいろ気遣いしてくれた。今思うに多分私が初めて飛行機に乗ったか、またはANAに初めて乗ったと思ったんだろうね。だからこそより優しくしてくれるのはCAの個人的な作業である。 勘違いで申し訳ないけど。
わたしが高級旅館とかあまり好まない理由に、そこで働いている連中が金持ちを扱い慣れていて、その手慣れた扱いに金持ちも気分が良いという、私に言わせれば歪んだ予定調和がそこにあるというのがある。お金を良く落とすから機嫌を損ねないように、いろいろ気配り目配り。そんな動機でいろいろされてもわたしはあまり嬉しくない。私は安宿の方がよほど寛げる。良い扱いをしてくれたらそれはまさしく好意からである。金に見合ったサービスとは違う世界。お金は関係なしに気持ちがこもった宿が一番とわたしは思う。なんでも金で解決するのは好きになれない。
北京から日本に戻り翌日にはホームコースの薄暮プレーに参加した。ハーフだけ回って回って1オーバ、パーオンは6回してカップを舐めるバーディパットがいくつもあったが一つも入らなかった。しばらくやっていなかったわりにはまあまあであった。次は車で近場の山歩きをしてその後、利尻島と礼文島に行くのだけど、この旅のプランニングが面白い。非常に天候に左右される旅になる。いろんなケースに対応して引き出しを用意しておく。その引き出しは大抵使わないのだけど、その用意するというのが旅の楽しみである。引き出しがあれば出たとこ勝負のベースにもバックアップにもなる。
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