物持ちの悪い国

2019年06月15日
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旅を楽しむコツ


ツバメが子育てを一生懸命しているのだが、天敵が多い。蛇が壁をよじ登って雛を狙う。またカラスも雛を襲う。昨日まで6羽の雛がいて大きく口を開けて親鳥からの餌をねだっていたのに今日には2羽に減ってしまっている。どうやらカラスが襲ったらしく毛が散乱している。

あららと思ったが、一羽生き延びてなんとか飛ぼうとしているがあまりうまく飛べずにいるやつが見つかった。飛ぶことは飛ぶが下手で思うところ行けない。持久力もなくすぐ休む。だがすぐに飛べるようになるんだと思う。

人を怖れる様子が全くない。巣にいて親鳥も雛も人間が害悪をもたらなさいとわかっているらしい。触れるくらいである。もうカラスが狙っているのは明らかで親鳥とカラスが空中戦をしている。

カラスは人間を警戒していて人間がいるうちは襲ってこない。明け方など人の気配がなくなると襲うようである。ということでなんとか後数時間で飛び出して欲しいものだけどさてどうなるか? 自然というのは厳しいものだとこんなリゾート地で縮図を見る思いがする。

北京旅行の検討で忙しい。行くところは決まっているようなものなのでどうやって行くかである。夫婦で割と優雅に移動を手配した。でも思うに中国というのはあれだけ歴史があるのに、実は古い遺跡が状態良く保存されていない。なんにせよ物持ちの悪い国である。例えば遣唐使の時代、日本ではすでに法隆寺があった。今でもある。ではその時代の中国の遺跡は? ない。

中国は建造と同時に破壊の歴史でもある。そのあたりは日本とは感覚が違う。日本人は経緯はどうあれ古いものは大切にする。中国や韓国は日本人の感覚からすると粘着質で執念深い。逆に中国韓国から見ると日本は淡白というかすっとぼけているように見える。日本からみれば70年は十分古いが、彼から見ればつい最近のことなんである。



貝塚茂樹の中国の歴史は興奮して読んだ記憶がある。司馬遼太郎の名作、項羽と劉邦。紀元前の話である。日本ではまるで原始人が闊歩していたのではないかという時代に、すでの傑物がうごめく激しい権力闘争。四面楚歌とか背水の陣とか、この語源は項羽と劉邦の時代である。その時代が下りて三国志も日本人には馴染深い。でも中国で歴史的観光と言えば故宮とか万里の長城とか、1000年もあとの話が定番である。まあいちおうは見て来ようとは思う。


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